窓の遮熱・断熱対策は、節電ガラスコートショップにお任せください。
比較ライター: 多田

オフィスの窓対策、フィルムとガラスコートどっちが正解?費用・効果・耐久性を徹底比較

オフィスや店舗の電気代を下げるうえで、窓の遮熱は費用対効果の高い打ち手です。窓は建物の中で最も熱の出入りが激しい場所であり、ここをどう対策するかで空調コストと快適性が大きく変わります。

ただしテナント入居のビルでは、窓ガラスやサッシが「共用部」にあたるため、ペアガラスへの交換や内窓の設置は現実的でないことがほとんどです。そこで実際の候補として残るのが、既存の窓にそのまま施工できる遮熱フィルムと節電ガラスコートの2つです。

どちらも見た目を大きく変えずに導入できますが、耐用年数と貼り替えコストに決定的な差があります。本記事では、稟議を通す際に押さえておきたいポイントを、費用・効果・耐久性の3点から比較します。

「貼る」フィルムと「塗る」ガラスコート、何が違うのか

両者の違いは、施工方法そのものにあります。

  • 遮熱フィルム(貼る):厚さ50〜150μm程度のポリエステルフィルムを、粘着剤で窓ガラスに貼り付けます。既製品を窓のサイズに合わせてカットして施工するため、規格幅を超える大きな窓では継ぎ目が出ます。
    遮熱フィルムを窓ガラスに貼り付ける施工作業のようす
  • 節電ガラスコート(塗る):専用の液剤をローラーで塗布し、厚さ約8μmの被膜をガラス面と一体化させます。塗布のため継ぎ目がなく、型ガラスや曲面ガラスなど、フィルムが貼れない窓にも施工できます。
節電ガラスコートをローラーで窓ガラスに塗布する施工作業のようす

この違いは、数年後の見た目に表れます。フィルムは粘着剤が紫外線と熱で劣化するため、端の浮き・気泡・白濁が避けられません。一方のコーティングはガラス面と一体化しているため、剥がれや気泡が構造的に発生しません。

京都駅展望スペースの窓に施工された遮熱フィルムに浮きが見られる様子

京都駅展望スペースのフィルム施工箇所では、フィルムの浮きが見られます。

【重要】15年間の累積コスト比較(稟議のポイント)

稟議で最も問われるのが費用対効果です。ここでは初期費用だけでなく、貼り替えのたびに発生する費用まで含めて比較します。

遮熱フィルムの費用相場は1㎡あたり18,000円〜(税別・節電ガラスコートと同等の効果を持つ製品の水準)、耐用年数は5〜10年です。2回目以降は既存フィルムの剥離・下地処理費(1㎡あたり3,000〜5,000円程度)が上乗せされるため、貼り替え1回あたり21,000〜23,000円/㎡程度かかります。

対して節電ガラスコートは1㎡あたり税込13,200円〜で、耐久年数は15年以上。15年間、貼り替えは発生しません。

窓面積100㎡のオフィスで15年間の累積コストを試算すると、次のようになります。

15年間の累積コスト比較(窓面積100㎡で試算):遮熱フィルムは10年目の貼り替えで約390万〜410万円、節電ガラスコートは約132万円(税込)

15年間で約260万〜280万円の差になります。初期費用の時点でも安く、さらに貼り替えが発生しない分、期間が長くなるほど差は開いていきます。

※窓面積100㎡で試算した概算です。遮熱フィルムは一般的な相場(税別)で、初回18,000円/㎡×100㎡=約180万円、10年目の貼り替えは剥離・下地処理費を加えた21,000〜23,000円/㎡×100㎡=約210万〜230万円。節電ガラスコートは税込13,200円/㎡×100㎡=約132万円で計算しています。実際の価格は窓の形状・階数・ガラスの種類により異なります。

節電だけじゃない!「ピークカット」で基本料金ごと大幅削減

法人の高圧電力契約において、電気の基本料金は「直近1年間で、最も電気を使用した30分間の時間帯の電気使用量(最大需要電力)」を基準に決められます。一般的には、エアコンをフル稼働させる8月の一番暑い日が基準になりやすいです。

そのため、最も電気を使用する時間帯の電力使用量を減らす(ピークカット)ことができれば、その後1年間の基本料金の単価を抑えることができ、大幅な節電に繋げることができます。

夏の1日の電力使用量イメージ:ピークの30分が1年間の基本料金を決める。節電ガラスコートによるピークカットの概念図

電気代に占めるエアコンの割合は非常に大きいため、夏の日射熱を遮る節電ガラスコートでピーク時の冷房効率を上げることは、ピークカットに直結します。

オフィス・店舗で節電ガラスコートが選ばれる理由

節電ガラスコートは今ある窓ガラスの内側に塗布するだけ。窓の交換工事が不要で、既存のガラスを活かしたまま(廃棄物ゼロで)性能を高められます。施工は最短1日で完了します。

  • 遮熱・断熱効果:近赤外線を80%以上カットし、夏の日射熱の侵入を抑えます。冬は室内の暖房熱を窓のコート面で吸収・再放射し、外へ逃がしにくくします。
  • 紫外線(UV)カットで備品を守る:紫外線を99%以上カットするため、オフィス家具やブラインド、店舗の陳列商品の色あせ・劣化を防ぎます。
  • テナントでも導入しやすい:窓を交換せず内側から施工でき、原状回復が必要な場合は剥離にも対応できます。
  • 耐久性:耐久年数は15年以上と、遮熱フィルム(5〜10年)の約2倍です。
  • 営業・業務を止めずに施工できる:フロア単位で閉鎖する必要がなく、区画ごと・時間帯ごとに分けて施工できます。

節電ガラスコートの性能:赤外線 約80%カット・紫外線 99%以上カット・結露 50%以上抑制・耐久年数15年以上

遮熱フィルムと節電ガラスコートの比較表

遮熱フィルムと節電ガラスコートの比較表:費用の目安18,000円〜/㎡(税別)と税込13,200円〜/㎡、耐用年数5〜10年と15年以上など

まとめ:15年で差がつくのは「貼り替え」の有無

遮熱フィルムは手軽に導入できる一方で、5〜10年ごとの貼り替えと、そのたびに発生する剥離・下地処理費が避けられません。窓面積が大きいオフィスや店舗ほど、この繰り返しコストが効いてきます。

対して節電ガラスコートは、初期費用がフィルムより安いうえに15年間貼り替えが不要です。「初期費用が安く、貼り替えが要らない」という点で、長期の設備投資として合理的な選択肢になります。

弊社では、施設の窓面積や環境に応じてお見積もりいたします。「うちのオフィスには施工できる?」「実際にどれくらい空調代が下がるの?」といった疑問がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。稟議用の資料もご用意できます。

なお、網入りガラス・熱線吸収ガラス・ペアガラス(複層ガラス)・LOW-E複層ガラスは、熱割れの可能性があります。節電ガラスコートはフィルムよりは熱割れリスクが低く、施工できるケースもありますが、リスクがゼロになるわけではなく、リスクが高いと判断した場合は施工をお断りしています。これはコーティングに限らず、フィルム施工や窓ガラス自体でも同様のリスクです。なお熱割れ計算は、リスクがありそうな箇所やご要望があった場合に実施しています。施工可否は、公式LINEで窓の写真や図面をお送りいただいたうえでご確認ください。

施工事例一覧 https://glasscoat-paint.com/cases

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この記事に関するよくある質問

Q.節電ガラスコートとは何ですか?
A.今ある窓ガラスの内側のガラスに、施工するガラスコートのことです。夏は近赤外線をカットして太陽からの直射熱が入るのを防ぎ、冬は室内の暖房熱を窓のコート面で吸収・再放射し、外へ逃がしにくくします。そのため空調にかかる負荷が軽減され、環境省の環境技術実証事業(ETV)の実証試験では、エアコン代(空調費)を約25%削減した結果が得られています。これは試験で得られた数値であり、当社の施工事例の数値ではありません。なお電気代全体に対する削減率は「空調費の削減率 × 電気代に占める空調費の割合」で決まる別の数値で、その施設・ご家庭の空調の利用割合によって変わります。たとえば電気代の50%を空調費が占める場合で、電気代全体のおおよそ12%にあたります。また、紫外線(紫外線A波、紫外線B波)をカットもできます。近赤外線と紫外線をWでカットできるのも節電ガラスコートの特徴です。
Q.デメリットはありますか?
A.主なデメリットとして、施工時に除光液のような溶剤臭が発生すること(換気により2〜3時間でほとんど気にならなくなり、完全に抜けるまでは半日程度)、完全硬化まで夏は約半月・冬は約1か月かかるため窓の清掃をお待ちいただくこと、防音効果や防犯ガラスとしての機能はないことが挙げられます。ただし、低コスト・高耐久・遮熱断熱・UVカットといったメリットを総合的に考えると、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
Q.窓ガラスフィルムとの違いは何ですか?
A.フィルムは貼付型で耐久年数が5〜10年程度ですが、節電ガラスコートは塗布型で15年以上の耐久性があります。また、フィルムは膜厚50〜150μmに対し、ガラスコートは約8μmと薄いため、窓の見た目や透明性への影響が少なく、熱割れリスクも低くなります。さらに、型ガラスや曲面ガラスなどフィルムが貼れない窓にも施工可能です。
Q.節電ガラスコートの特徴は?
A.既存の窓ガラスにコートすると、夏は暑い太陽熱をコートした面で、いったん約60%吸収し、その内の40%近くを再放射します。その分遮熱します。西日や太陽の日差しのきつい場合、直遮熱で最大約20℃の温度差が生じます。室内全体では、2〜3℃下がります。冬場は反対に、室内の熱を吸収し再放射するため、窓冷えせずに室内の温かさを保つことができます。
Q.ペアガラス(複層ガラス)にも施工できますか?
A.はい、ペアガラスへの施工も可能です。ペアガラスに施工することで、もともとの断熱性能にプラスして遮熱・UVカット効果が加わり、より高い省エネ効果が得られます。特に結露抑制効果はペアガラスとの組み合わせで大幅にアップします。ただしペアガラス(複層ガラス)・LOW-E複層ガラスは、内外のガラスに温度差が生じやすく、もともと熱割れの可能性があるガラスです(コーティングに限らず、フィルム施工や窓ガラス自体でも同様です)。フィルムよりは熱割れリスクが低く、施工できるケースもあります。ただしリスクがゼロになるわけではなく、熱割れリスクが高いと判断した場合は施工をお断りしています。可否は公式LINEで窓の写真や図面をお送りいただいたうえでご確認ください。
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多田

この記事を書いた人

多田

断熱リフォーム事業の責任者を経験し、全国の中古住宅の断熱性能を高める必要性を強く実感するも、コスト面(最低でも1,000万円〜)で全国に広めていくことの難しさを痛感。独立後に『コストを抑えて高い効果を発揮する節電ガラスコート』に出会い、自身で事業展開。法人施設から個人住宅まで様々な現場を手がけるとともに、法人向けに節電コンサルティング事業も行っている。

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