「窓の遮熱コーティングって、本当に効果があるの?」——検索するとそんな疑問がたくさん出てきます。
疑うのは当然だと思います。
結論からお伝えすると、効果は第三者機関の試験と実測データで確認できます。
そして契約前に、ご自身の手で確かめる方法もあります。
この記事では、遮熱の効果を、数値の正しい読み方から自分で確かめる手順まで解説します。
当社製品の「近赤外線 80%以上カット」という数値の限界についても、正直に書きます。
「遮熱は効果がない」と言われる、もっともな理由
実際に検索すると、こんな声が並びます。
- 「西日が強い部屋にフィルムを貼ったが、体感できるほど変わらなかった」
- 「プロに施工してもらったのに、期待したほど涼しくならない」
- 「施工直後は効果があったのに、1〜2年で体感できなくなった」
これらは誇張でも言いがかりでもありません。
次のような原因が実際にあります。
- 屋根・外壁用の遮熱塗料の話と混ざっている。
屋根塗料による室温改善は数℃程度とされ、期待が大きいほど落胆も大きくなります - 規格を取得していない安価な製品を使った、あるいは施工不良(気泡・シワ)があった
- 透明タイプを選びながら、ミラータイプ並みの効果を期待していた
- サッシや壁からの熱は防げない。
窓ガラスの対策はあくまでガラス面の話です - 「室温が下がる」と「窓際の表面温度が下がる」が混同されている
とくに最後の点は重要です。
競合各社が公表する温度低下の多くは窓ガラスや窓際の表面温度であって、部屋全体の室温ではありません。
当社もここは混同せずにお伝えします。
つまり「遮熱」とひとくくりにせず、どこに・何を施工し・どの数値で測ったのかを分けて見ることが大切です。
窓の遮熱が理屈として効く理由
夏の冷房時、屋外から室内に入る熱の約73%は窓などの開口部からです(一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会)。
屋根や壁には断熱材が入っていますが、窓ガラスは日射をほとんど素通しにします。
窓用の遮熱コーティングは、この最大の熱の入口で日射を抑える仕組みです。
熱の入口そのものを塞ぐため、屋根用塗料より体感に直結しやすいのが特徴です。
仕組みの詳細は「節電ガラスコートの特徴」をご覧ください。
「赤外線◯%カット」だけでは遮熱性能はわかりません
ここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。
当社は「近赤外線を80%以上カット」と表示しています。
他社では「赤外線90%カット」と謳う製品もあります。
しかし、赤外線カット率は遮熱性能の全体像ではありません。

太陽から届くエネルギーは、おおまかに紫外線がごくわずか、可視光線が約半分、赤外線が残り半分という配分です。
気象庁 高層気象台も「可視光の領域にエネルギーの約50%が集中している」としています。
つまり、近赤外線を80%以上カットしても、エネルギーの約半分を占める可視光線にも熱はあります。
「赤外線80%カット=太陽熱を80%カット」ではないのです。
さらに、赤外線カット率には次の問題があります。
- 統一規格がない。
メーカーや国によって測定方法も表記もばらばらです - どの波長で測ったかで数字が変わる。
エネルギーの強い波長域とそうでない波長域が同列に平均されることがあります - ガラスが吸収した熱が室内側へ再放射される分が考慮されていない
自社に不利な話をあえて書いているのは、これを知らずに数字だけで業者を選ぶと失敗するからです。
「赤外線のカット率が高いほうが高性能」とは限りません。
では、何の数値で比べればいいのか

遮熱性能を比べるときに見るべき指標は決まっています。
- 日射熱取得率:窓に当たった日射のうち、室内に入る熱の割合。
透過する分と、ガラスが吸収して室内側へ再放出する分の合計です。
小さいほど遮熱性能が高い、遮熱の総合点です - 遮蔽係数:厚さ3mmの透明フロートガラスを1.0としたときの相対値。
小さいほど遮熱性が高くなります - 可視光線透過率:部屋の明るさがどれだけ残るか。
低すぎると室内が暗くなります - 熱貫流率:温度差による熱の伝わりやすさ。
これは断熱の指標で、遮熱とは別物です
建築窓ガラス用フィルムの試験方法はJIS A 5759に定められています。
業者を比べるときは、「その数値はどのJIS規格に基づき、どの試験機関で測ったものですか」と聞いてください。
答えられない業者は避けたほうが安全です。
契約前に自分で効果を確かめる4つの方法

方法1:体感キットで熱の違いを体感する
施工をせずに遮熱効果を体感できる体感キットをご用意しています。
法人のお客様には、導入前にお送りしています。
個人のお客様には、送料をご負担いただければ体感キットをお送りします(返送必須)。
ハロゲンライトを熱源に見立て、未施工のガラスと施工済みガラスに手をかざすだけで、熱の伝わり方の違いをその場で比較できます。
数値を読むより、手で感じるほうが早いという方は多いです。
方法2:一部の窓でトライアル施工する
いきなり全面ではなく、暑さが厳しい窓だけ先行施工して効果を確認する方法です。
あるオフィスでは、窓際の一部でトライアルした結果、効果を体感した社員から「自分の近くの窓もやってほしい」と要望が出て、西面全体の施工に広がりました。
自社の建物・方角・ガラスでの効果は、結局その建物で試すのが一番確実です。
方法3:条件の違う実験データを見比べる
1つの測定だけで判断すると、条件の違いで期待が外れることがあります。
季節・場所・測り方の違う実験データを見比べると、どんな条件で効果が出やすいかが見えてきます。
節電ガラスコートでは、次のようなデータを公開しています。
- 夏の空調:環境省の環境技術実証事業(ETV)で、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した試験結果があります
- 窓際の温度:ガラス張りのショールームで、施工した箇所と未施工の箇所に最大約20℃の温度差が出た事例があります(※個別事例の最大値です。効果は窓の方角・ガラスの種類・建物の条件により異なります)
- 結露:結露の発生を50%以上抑制します(メーカー公表値。完全に防ぐことはできません)
それぞれの実験の条件と結果は、【4つの実験データ】節電ガラスコートの効果まとめで詳しく紹介しています。
ご自身の建物に条件が近いデータを探すと、効果の目安になります。
方法4:根拠資料の提出を求める
これは読者の皆さまにお渡ししたい「武器」です。
景品表示法には不実証広告規制という仕組みがあります。
効果や性能を表示した事業者は、消費者庁から求められた場合、15日以内に合理的な根拠資料を提出しなければなりません。
出せない、あるいは内容が不十分であれば、不当表示とみなされます。
つまり、効果を謳う以上、根拠資料は用意されているはずなのです。
お客様も同じことを業者に求めて構いません。
「その数値の試験機関名・JIS規格名・試験条件を出してください」と聞いてみてください。
これに答えられない業者は、避けたほうが賢明です。
当社が掲載している数値は、記事内に出典(環境省ETVの試験結果・メーカー公表値など)を明記しています。
データで見る節電ガラスコートの効果
- 第三者機関による実証:遮熱効果は、環境省の環境技術実証事業(ETV)の試験で確認されています。
夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した試験結果があります(※試験で得られた数値であり、当社の施工事例の数値ではありません) - 実環境での比較:同一建物内の施工済みエリアと未施工エリアを比較した実測(8〜9月・計13日間の全日計測)では、窓際で最大約20℃の温度差が確認されました(※施工店の調査による個別事例の最大値です。効果は窓の方角・ガラスの種類・建物の条件により異なります)
- 施工後のその場測定:透過率測定器で性能をその場で確認できます。
測定値は窓ガラスの種類や環境で変動します
効果に関する正直な注意点
誠実にお伝えしたい点があります。
- 効果があらわれるのは、日射のある日中が中心です。
日射熱を遮る仕組みのため、夜間の暑さには効果がありません - ガラス面だけの対策です。
サッシや壁から入る熱は防げません - 涼しさの体感は窓の方角・面積・環境で変わります。
西日が強い窓ほど効果を感じやすくなります - 熱割れリスクは施工前より上がります。
これはフィルムでもコーティングでも同じです。
熱割れの可能性があるのは網入りガラス・熱線吸収ガラス・ペアガラス(複層ガラス)・LOW-E複層ガラスで、リスクが高いと判断した場合は施工をお断りしています。
可否は、法人の方はお問い合わせフォームから、個人の方は公式LINEで窓の写真や図面をお送りいただいたうえでご確認ください(熱割れ計算は、リスクがありそうな箇所やご要望があった場合に実施しています)
だからこそ、契約前に体感キットやトライアル施工で「ご自身の環境での効果」を確かめることをおすすめしています。
デメリットも含めた評判は「節電ガラスコートの口コミ・デメリット」で包み隠さず解説しています。
よくある質問
ネット通販の安いフィルムでも同じ効果がありますか?
製品によって性能は大きく異なります。
判断するときは価格ではなく、日射熱取得率・遮蔽係数がJIS規格に基づいて公表されているかを見てください。
数値が公表されていない製品は、比較のしようがありません。
フィルムとコーティングはどちらが効果的ですか?
仕組みが違うため単純には比べられませんが、近赤外線を80%以上カットし、耐久年数は15年以上が目安(屋内施工の場合・メーカー調べ)です。
違いは耐久性(コーティングは15年以上が目安〈屋内施工の場合・メーカー調べ〉でフィルムの約2倍)と、剥がれ・気泡が起きにくい点です。
詳しくは「フィルム・カーテンとの比較記事」をご覧ください。
冬は寒くなりませんか?
冬に期待できるのは結露の抑制です。
結露の発生を50%以上抑制します(メーカー公表値)。
※完全に防ぐことはできません。
コーティングが熱を吸収してガラス面が暖まる特性により、水滴がつきにくくなります。
電気代はどれくらい下がりますか?
2つの数字を分けて考えると分かりやすくなります。
空調への効果については、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した試験結果(環境省・環境技術実証事業)があります。
※試験で得られた数値であり、当社の施工事例の数値ではありません。
電気代全体でみると、たとえば空調費が電気代の50%を占め、空調費が通年で12.8%下がったと仮定した単純計算で約6%(通年の削減率で計算)となります。
※あくまで仮定に基づく単純計算です。
実際の削減幅は、電気代に占める空調の割合や、窓の面積・方角・空調の使い方によって変わります。
見た目は変わりませんか?
仕上がりは薄い水色になり、施工後も可視光透過率(明るさ)は75%以上を保ちます。
ミラー調にはならず、景色は見通せます。
まとめ:疑ったまま契約しないでください
遮熱コーティングの効果は、第三者の試験結果・条件の違う実験データ・ご自身の体感で確かめられます。
そして数値を見るときは、赤外線カット率ではなく日射熱取得率と遮蔽係数で比べてください。
「本当に効くのか」と疑問をお持ちの方こそ、まずは体感キットで熱の違いを確かめてみてください。
この記事に関するよくある質問
- Q.節電ガラスコートとは何ですか?
- A.今ある窓ガラスの内側のガラスに、施工するガラスコートのことです。夏は近赤外線をカットして太陽からの直射熱が入るのを防ぎ、日射のある日中の空調にかかる負荷を軽減します。環境省の環境技術実証事業(ETV)で、冷房時の空調負荷を約25%低減、冬場を含む通年では12.8%低減した試験結果がございます。空調費が電気代の50%を占める施設であれば、ETVの通年の空調負荷低減率12.8%から、電気代全体では6.4%の削減につながると試算できます。また、紫外線(紫外線A波、紫外線B波)をカットもできます。近赤外線と紫外線をWでカットできるのも節電ガラスコートの特徴です。
- Q.デメリットはありますか?
- A.主なデメリットとして、施工時に除光液のような溶剤臭が発生すること(換気により2〜3時間でほとんど気にならなくなり、完全に抜けるまでは半日程度)、完全硬化まで夏は約半月・冬は約1か月かかるため窓の清掃をお待ちいただくこと、防音効果や防犯ガラスとしての機能はないことが挙げられます。ただし、低コスト・高耐久・遮熱・UVカットといったメリットを総合的に考えると、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
- Q.節電ガラスコートの特徴は?
- A.既存の窓ガラスにコートすると、夏は暑い太陽熱をコートした面で、いったん約60%吸収し、その内の40%近くを再放射します。その分遮熱します。西日など直射日光のきつい窓では、同製品を扱う施工店の調査で、施工箇所と未施工箇所に最大約20℃の温度差が出た事例があります(ガラス張りショールームで13日間測定した個別事例の最大値です。効果は窓の方角・ガラスの種類・建物の条件により異なり、すべてのお客様に同じ効果をお約束するものではありません)。室内全体では2〜3℃の温度低下が見込めます(メーカー公表の一般値で、建物の条件により異なります)。また、紫外線を99%以上カットし、結露の発生を抑制する効果もあります。
- Q.UVカット効果はありますか?
- A.節電ガラスコートは、すべてUVカット率99%以上です。有害な紫外線による、床や家具の日焼け、洋服などの色褪せ、シミそばかすの原因であるUVをほとんどカットします。また、夏の夜に蛍光灯などの紫外線を発する照明からの紫外線に、複眼の虫である蛾、トンボ、セミなどが集まるのが少なくなります。サービス業や飲食業、コンビニ店内の虫飛来でお困りの方にもメリットになります。
- Q.赤外線カット率はどのくらいですか?
- A.節電ガラスコートは、近赤外線を80%以上カットします。近赤外線とは、夏の暑い太陽の直射熱の波長域と言われ、朝方の東面や西日から入ってくる熱の正体です。窓ガラスは近赤外線をほとんど遮れないため、そのまま室内に入って床や家具に吸収され、室温を押し上げます。節電ガラスコートはこの近赤外線を窓の面でカットすることで、日射のある日中の暑さと窓際の温度上昇を抑えます。
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この記事を書いた人
多田断熱リフォーム事業の責任者を経験し、全国の中古住宅の断熱性能を高める必要性を強く実感するも、コスト面(最低でも1,000万円〜)で全国に広めていくことの難しさを痛感。独立後に『コストを抑えて高い効果を発揮する節電ガラスコート』に出会い、自身で事業展開。法人施設から個人住宅まで様々な現場を手がけるとともに、法人向けに節電コンサルティング事業も行っている。
施工後のリアルな感想は
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