100均(セリア・ダイソーなど)で「ガラスコート」と書かれた商品を見て、窓に塗れば暑さ対策になるのでは、と考える方がいます。
名前は似ていても、商品が目的にしていることは違います。
目的を取り違えると、お金も手間も無駄になりかねません。
この記事では、100均のガラス用コーティング剤と、窓の節電ガラスコートの違いを整理します。
目的・効果・費用・手間で比べます。

100均の「ガラスコート」は、何のための商品?
100均で見かけるガラス用のコーティング剤は、撥水(水をはじく)や汚れ防止、ツヤ出しを目的にしたものが中心です。
パッケージの用途の欄で確かめられます。
車の窓やスマートフォンの画面、浴室の鏡などに使います。
水滴をはじいて見やすくしたり、汚れを付きにくくしたりします。
用途が撥水・汚れ防止の商品は、窓から入る熱を抑えるためのものではありません。
遮熱や紫外線カットを期待して使うものではない、と考えておきましょう。
見分け方:パッケージのここを見る

とくに大事なのは用途の欄です。
「撥水」「汚れ防止」「くもり止め」と書かれていれば、窓の熱を抑える目的の商品ではありません。
100均の商品にも、撥水やくもり止めとして便利なものはあります。
目的に合った使い方をすれば、役に立つ商品です。
冬の窓の結露防止スプレーについては、結露防止スプレーの効果とデメリット|長持ちしない理由と対策で効果とデメリットを整理しています。
※商品の性能や使い方は、各商品のパッケージの表示をご確認ください。
窓の節電ガラスコートは、何をするもの?
窓の節電ガラスコートは、窓から入る日射の熱や紫外線を抑えるためのコーティングです。
今ある窓ガラスの室内側に塗ります。
太陽の赤外線を、コート面でいったん約60%吸収し、そのうち約40%を入ってきた側へ再放射することで、室内への熱の流入を抑えます。
- 近赤外線を80%以上、紫外線を99%以上カット(遮熱効果は環境省の環境技術実証事業(ETV)で実証)
- 直射日光が当たるときは最大約20℃、日光が少し当たる程度でも約2〜3℃の温度差が見込める(メーカー公表値)
- ETVで、夏の冷房時は約25%、通年では12.8%の空調負荷を低減した試験結果がある
効果があらわれるのは、日射のある日中が中心です。
撥水タイプのコーティング剤と、節電ガラスコートの比較

紫外線カットも、100均の商品は表示によりますが、節電ガラスコートは99%以上です。
※100均の商品は一般的な傾向です。
節電ガラスコートの性能はメーカー公表値です。
家の窓に撥水コートを塗るときの注意
外側の窓に撥水タイプを塗ると、雨の水滴がはじかれて流れやすくなります。
窓の汚れが付きにくくなることもあります。
一方で、塗りムラが残ると、ギラついて見えることがあります。
使える場所の表示を守り、薄く均一に塗りましょう。
節電ガラスコートの施工をご検討の際は、ガラスに何か塗っている場合はお知らせください。
自分で塗る「窓用の遮熱コート剤」との違い
通販などには、自分で塗るタイプの窓用の遮熱コート剤もあります。
自分で塗る場合は、塗りムラや塗る量の差が、見た目や効果の差になりやすい点に注意が必要です。
網入りガラスやペアガラスなどは熱割れの可能性があり、塗る前の確認も欠かせません。
節電ガラスコートの液剤は市販されておらず、施工店がローラーで塗ります。
全施工店統一価格です。
節電ガラスコートは自分でできる?DIY施工の可否と、プロに頼むべきケースの判断基準で、自分で塗る場合との違いを詳しく比べています。
節電ガラスコートが向いている窓
- 西日や南の窓が暑く、エアコンが効きにくい
- 床や家具、カーテンの日焼けが気になる
- すりガラス(型ガラス)で、フィルムが貼れない
- 窓が多く、フィルムの貼り替えの手間を減らしたい
型ガラス(すりガラス)と曲面ガラスは、フィルムは貼れませんが、コートは施工できます。
仕上がりは薄い水色です。
可視光透過率は10〜15%下がり、施工後も75%以上です。
熱割れの確認が必要なガラス
網入りガラス・熱線吸収ガラス・ペアガラス(複層ガラス)・Low-E複層ガラスは、熱割れの可能性があります。
熱割れの可能性があるガラスでは、施工できない場合があります。
熱割れリスクが高いと判断した場合は施工をお断りしています。
可否は【法人の方】お問い合わせフォームから/【個人の方】公式LINEで、窓の写真や図面をお送りいただいたうえでご確認ください。
これはコーティングに限らず、フィルム施工や窓ガラス自体でも同様のリスクです。
必要な場合とご要望時は熱割れ計算も実施します。
費用の目安
節電ガラスコートは税込13,200円〜/㎡(税別12,000円〜)です。
すりガラス(型板ガラス)タイプは税込15,400円〜/㎡(税別14,000円〜)です。
最低施工面積は10㎡で、これを下回る面積でも10㎡分(132,000円〜・税込)を申し受けます。
諸費用(養生・運搬・現場経費等)・出張費・高所費は、別途お見積りとなります。
1年あたりのコストは、遮熱フィルムの約1/2です。

ガラスコートは13,200円÷15年=880円/㎡・年、フィルムは19,800円÷10年=1,980円/㎡・年で計算しています(いずれも税込)。
※遮熱フィルムは税込19,800円〜/㎡、耐久5〜10年の一般的な目安(当社調べ・2026年時点)です。
実際の金額は施工業者・現場により異なります。
よくある質問
Q. 100均のガラスコートを窓に塗ると、暑さ対策になりますか?
A. 撥水や汚れ防止が目的の商品は、窓から入る熱を抑えるためのものではありません。
暑さ対策が目的なら、遮熱や紫外線カットの性能が示された方法を選びましょう。
Q. 100均の商品と節電ガラスコートは、同じような成分ですか?
A. 目的が違う商品のため、比べるなら成分より「何を抑えるための商品か」を見るのが確実です。
性能は、それぞれの表示や公表値でご確認ください。
Q. 節電ガラスコートは自分で塗れますか?
A. 液剤は市販されていません。
施工は当社などの施工店が行います。
Q. 塗ると見た目は変わりますか?
A. 仕上がりは薄い水色です。
可視光透過率は10〜15%下がりますが、施工後も75%以上あります。
Q. 賃貸でも施工できますか?
A. 剥離可能な液剤のため、原状復帰が可能です。
ただし、型ガラス(型板ガラス・すりガラス)については剥離ができません。
まとめ
- 100均のガラス用コーティング剤は、撥水・汚れ防止が目的のものが中心
- 窓の暑さや紫外線を抑えたいなら、目的の違う商品と考える
- 節電ガラスコートは近赤外線80%以上・紫外線99%以上カット(メーカー公表値)
- 耐久は15年以上(屋内施工の場合・メーカー調べ)で、1年あたりのコストはフィルムの約1/2
窓の写真とサイズがあれば、概算のお見積りをお返しできます。
窓の暑さ対策のご相談・お見積り
お見積りは無料です。
窓の写真・図面・サイズをお送りいただければ、施工できるかどうかと概算のお見積りをお返しします。
【法人の方】お問い合わせフォーム(窓の写真・図面も添付できます)
法人の方は、メール(info@larth.co.jp)でも承ります。
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この記事に関するよくある質問
- Q.節電ガラスコートとは何ですか?
- A.今ある窓ガラスの内側のガラスに、施工するガラスコートのことです。夏は近赤外線をカットして太陽からの直射熱が入るのを抑え、日射のある日中の空調にかかる負荷を軽減します。環境省の環境技術実証事業(ETV)で、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減、冬場を含む通年では12.8%低減した試験結果がございます。空調費が電気代の50%を占める施設であれば、ETVの通年の空調負荷低減率12.8%から、電気代全体では6.4%の削減につながると試算できます。また、紫外線(紫外線A波、紫外線B波)をカットもできます。近赤外線と紫外線をWでカットできるのも節電ガラスコートの特徴です。
- Q.デメリットはありますか?
- A.主なデメリットとして、施工時に除光液のような溶剤臭が発生すること(換気により2〜3時間でほとんど気にならなくなり、完全に抜けるまでは半日程度)、完全硬化まで夏は約半月・冬は約1か月かかるため窓の清掃をお待ちいただくこと、防音効果や防犯ガラスとしての機能はないことが挙げられます。ただし、低コスト・高耐久・遮熱・UVカットといったメリットを総合的に考えると、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
- Q.窓ガラスフィルムとの違いは何ですか?
- A.フィルムは貼付型で耐久年数が5〜10年程度ですが、節電ガラスコートは塗布型で15年以上の耐久性があります。また、フィルムは膜厚50〜150μmに対し、ガラスコートは約8μmと薄いため、窓の見た目や透明性への影響が少なく、熱割れリスクも低くなります。さらに、型ガラスや曲面ガラスなどフィルムが貼れない窓にも施工可能です。
- Q.ペアガラス(複層ガラス)にも施工できますか?
- A.はい、ペアガラスへの施工も可能です。ペアガラスに施工することで、もともとの断熱性能にプラスして遮熱・UVカット効果が加わり、より高い省エネ効果が見込めます。特に結露抑制効果はペアガラスとの組み合わせで上がりやすくなります。ただしペアガラス(複層ガラス)・LOW-E複層ガラスは、内外のガラスに温度差が生じやすく、もともと熱割れの可能性があるガラスです(コーティングに限らず、フィルム施工や窓ガラス自体でも同様です)。フィルムよりは熱割れリスクが低く、施工できるケースもあります。ただしリスクがゼロになるわけではなく、熱割れリスクが高いと判断した場合は施工をお断りしています。可否は、窓の写真や図面をお送りいただいたうえでご確認ください(【法人の方】お問い合わせフォーム/【個人の方】公式LINE)。
- Q.節電ガラスコートの特徴は?
- A.既存の窓ガラスにコートすると、太陽の赤外線を、コート面でいったん約60%吸収し、そのうち約40%を入ってきた側へ再放射することで、室内への熱の流入を抑えます。直射日光が当たるときは最大約20℃、日光が少し当たる程度でも約2〜3℃の温度差が見込めます(メーカー公表値)。また、紫外線を99%以上カットし、結露の発生を抑制する効果もあります。
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この記事を書いた人
すがや住宅商品のフランチャイズ本部で、技術サポート、リフォームブランド運営、規格住宅ブランドの立ち上げ・運営、研修講師、商品開発、工務店での家づくりサポートを担当。また、工務店の注文住宅づくりでお客様との打ち合わせや、現場を経験。 その後、節電ガラスコートと出会い、現場施工に転身。 暑い/寒いを我慢しない、紫外線攻撃に負けない、そんな住環境を皆様に届けようと日々奮闘。 どんな時も楽しくをモットーに、現場も楽しんでいます。
施工後のリアルな感想は
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インスタグラマーとのコラボ
有名インスタグラマーさんのご自宅にも節電ガラスコートが採用されています。
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