内窓の見積りを取ってみたら、思っていたより金額が大きかった。そんな声をよくいただきます。窓リフォームは一度に複数の窓へ手を入れるため、総額がふくらみやすいのです。
一方で、国の補助金には予算の上限があり、受付は先着順です。急いだほうがよいのか、そもそも内窓が自分の悩みに合っているのか。この2つを同時に迷っている方は少なくありません。
この記事では、内窓の費用と補助金の仕組み、設置前に確認したい3点を整理します。あわせて、悩みが「夏の日射の暑さ」だけの場合の別の選択肢もご紹介します。
内窓が向いているのは、こういう悩みのとき

はじめにお伝えしておくと、内窓(二重窓)は非常に優れた窓リフォームです。特に、次のようなお悩みには内窓がいちばん適しています。
- 冬の厳しい寒さをやわらげたい
- 冬場の窓ガラスの結露を減らしたい
- 車の音などの騒音を防ぎたい。室内の音を外に漏らしたくない
内窓は、既存の窓の内側にもう一つ窓を取り付ける工法です。窓と窓のあいだに空気の層ができることで、高い断熱性と防音性を発揮します。
有名な製品には、LIXILの「インプラス」やYKK APの「マドリモ」があります。設置すれば冬の暖房効率が上がり、部屋の快適さは大きく向上します。
冬の寒さ・結露・防音でお困りなら、内窓は間違いなくおすすめできる選択肢です。
内窓の費用と、補助金でどこまで下がるのか
内窓を検討するとき、いちばんのハードルになるのが価格です。
内窓の設置費用の一般的な目安は、40,000円〜/㎡です。窓のサイズや選ぶガラスの種類によって上下しますが、家全体の窓を改修するとなるとまとまった費用になります。
※税別の一般的な目安(当社調べ・2026年時点)。実際の金額は施工業者・現場により異なります。
そこで活用したいのが補助金制度です。窓の断熱改修を後押しする国の制度として「先進的窓リノベ2026事業」があります。
補助額は「工事費の何割」ではなく定額で決まります

この事業は、窓の断熱性能を高めるリフォームに補助金が交付される制度です。対象工事はガラス交換・内窓設置・外窓交換・ドア交換の4種類です。
注意していただきたいのが、補助額の決まり方です。工事費用の何割が戻る、という計算ではありません。製品の性能区分とサイズ、建物の種類に応じた定額の合計で決まります。
補助の上限額は次のとおりです。
- 住宅:1戸あたり100万円
- 非住宅建築物(延床面積240㎡以下):1棟あたり100万円
- 非住宅建築物(延床面積240㎡超):1棟あたり1,000万円
利用の主な条件は3つです。登録された「窓リノベ事業者」による施工であること、登録済みの対象製品を使うこと、1申請あたりの合計補助額が5万円以上であること。
なお、予算の上限に達し次第、受付は終了します。申請のタイミングにはご注意ください。
非住宅建築物も対象ですが、該当するかは建物の用途によって変わります。申請前に事務局へご確認ください。
内窓を選ぶ前に、確認しておきたい3つのこと
内窓は効果的なリフォームですが、設置によって暮らし方が少し変わる部分があります。あとで後悔しないよう、次の3点を先に確認しておきましょう。
取り付けスペースが要る
内窓を設置するには、いまの窓枠(木枠部分)に一定の奥行きが必要です。製品によりますが、おおよそ7cm前後が目安になります。
奥行きが足りない場合は、「ふかし枠」という部材で窓枠を延長する追加工事が必要です。その分、窓枠が室内側へ少し出っ張ることになります。
窓が二重になり、開け閉めの手間が増える
換気をしたいときやベランダに出入りするとき、窓を開け閉めする手間が2倍になります。外窓を開けるには、まず内窓を開ける必要があるためです。
頻繁に出入りする掃き出し窓では、少し手間に感じることがあるかもしれません。
掃除する面が増える
窓ガラスの枚数が2倍になるので、掃除するガラス面とサッシのレールも2倍になります。年末の大掃除などで、窓拭きの負担が増える点は考慮しておきましょう。
内窓の後悔しやすいポイントは、内窓のデメリット・後悔しやすいポイントの記事でさらに詳しく整理しています。
お見積りは無料です
公式LINEでお使いの窓の写真・図面・サイズをお送りいただければ、お見積りを作成いたします。
内窓と塗る遮熱の費用をその場で比べたい方は、内窓と節電ガラスコートの比較ページで面積を入れると概算が出ます。
悩みが「夏の日射の暑さだけ」なら、選択肢は変わる

ここまで内窓の良さと注意点をお伝えしてきました。ただ、もしお悩みが「冬の寒さや音には困っていない。夏の日射の暑さだけをどうにかしたい」というものなら、最適な選択肢は変わります。
夏の日中、外から室内に入る熱の約73%は、窓などの開口部から入ってきます(出典:日本建材・住宅設備産業協会)。
※夏の冷房期の数値です。住宅を対象とした試算にもとづきます。
つまり、夏の暑さ対策の要は「窓からの日射をどう抑えるか」に尽きます。内窓の効果は夏にも期待できますが、日射熱を抑えるためだけと考えると、少し大がかりに感じるかもしれません。
日射を抑えることだけが目的なら、窓を増やすのではなく、いまの「窓ガラス自体」に手を入れる方法があります。
塗る遮熱コーティングという選択肢

夏の暑さ対策に特化した方法として、LARTH株式会社が施工している「節電ガラスコート」のような、塗るタイプの遮熱コーティングがあります。
できること、できないこと
先にはっきりお伝えします。遮熱コーティングは、夏の強い日射熱を抑えること(遮熱)はできます。
一方で、冬の寒さを防ぐ「断熱」や、外の音を防ぐ「防音」の効果はありません。ガラスの飛散防止効果もありません。
ですから、冬の寒さ対策や防音を重視する方には向きません。「夏の暑さだけをやわらげたい」という方には、大がかりな工事なしで目的を果たせる方法になります。
スペースも、開け閉めも、見た目も変わりません
内窓で気になるポイントは、遮熱コーティングであれば起こりません。
既存の窓ガラスの内側に専用の液剤を直接塗るため、新たな取り付けスペースは不要です。窓の枚数が増えないので、開け閉めの手間も掃除の負担もこれまでどおりです。
透明度も高く、部屋の明るさや見た目の印象を大きく変えることなく施工できます。
節電ガラスコートの性能
- 近赤外線:80%以上カット
- 紫外線:99%以上カット
- 結露:50%以上抑制(メーカー公表値)
- 耐久年数:15年以上が目安(屋内施工の場合・メーカー調べ)
- 塗膜の厚み:約8μm(一般的な遮熱フィルムは50〜150μm)
- 可視光透過率:施工後75%以上(施工前より10〜15%下がる程度)
- 直射熱の遮熱:5〜15℃(室内全体では2〜3℃)
※結露は抑えられますが、完全に防ぐことはできません。
※温度はメーカー公表の一般値です。効果は窓の方角・ガラスの種類・建物の条件により異なります。
空調への効果については、環境省の環境技術実証事業(ETV)で、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した試験結果があります。
※試験で得られた数値であり、当社の施工事例の数値ではありません。
電気代全体でどれくらいかは建物によって変わります。仮に空調費が電気代の50%を占め、その空調費が約25%下がったとすると、単純計算で電気代全体の約12%にあたります。
※あくまで仮定にもとづく単純計算です。実際の削減率は建物や空調の使い方、契約内容により異なります。
熱割れについてのご注意
窓ガラスに遮熱の施工(フィルムでもコーティングでも)をすると、日射の吸収の仕方が変わります。そのため、温度差でガラスが割れる「熱割れ」のリスクは施工前より上がります。
ただし節電ガラスコートの塗膜は約8μmと薄く、一般的な遮熱フィルム(50〜150μm)よりは熱割れリスクが低いとされています。
とはいえリスクがゼロになるわけではありません。熱線吸収ガラス・網入りガラス・ペアガラス・Low-E複層ガラスなどは熱割れの可能性があります。
特に、朝日が強く当たる東面にある網入りガラスなど、熱割れリスクが高いと判断した場合は施工をお断りしています。
施工の可否は、公式LINEで窓の写真や図面をお送りいただいたうえでご確認ください。
内窓と塗る遮熱を、目的別に整理する
それぞれの特徴を目的別にまとめました。ご自身の悩みがどこにあるかを軸に検討してみてください。
目的・お悩み | 適した工法 | 理由・特徴 |
|---|---|---|
冬の寒さを防ぎたい | 内窓(二重窓) | 窓のあいだに空気層ができ、高い断熱性を発揮します |
外の騒音を静かにしたい | 内窓(二重窓) | 気密性が高まり、音の出入りを抑えます |
夏の日射の暑さを防ぎたい | 遮熱コーティング | 日射の近赤外線を80%以上カットし、室内への熱の流入を抑えます |
窓の開け閉めの手間を変えたくない | 遮熱コーティング | 既存のガラスに塗るだけなので、窓の構造は変わりません |
ガラスの飛散防止も兼ねたい | 遮熱フィルム | シート状のため、割れた際の飛散を抑えられます |
費用の目安と補助金の扱い
最後に、それぞれの費用の目安を整理します。
節電ガラスコートの料金
- 透明ガラスタイプ:税込13,200円〜/㎡(税別12,000円〜)
- すりガラス(型板ガラス)タイプ:税込15,400円〜/㎡(税別14,000円〜)
※最低施工面積は10㎡です。これを下回る面積でも、10㎡分(税込132,000円〜)を申し受けます。小さい窓ほど施工の手間がかかるため、㎡単価は割高になります。
※諸費用(養生・運搬・現場経費等)・出張費・高所費は別途お見積りとなります。LARTH株式会社は横浜に本社がございます。
料金の考え方は節電ガラスコートの費用ガイドで詳しく説明しています。
他工法の一般的な相場
- 遮熱フィルム:18,000円〜/㎡(耐用年数5〜10年)
- 内窓(二重窓):40,000円〜/㎡
- Low-Eペアガラス:45,000円〜/㎡
※税別の一般的な目安(当社調べ・2026年時点)。実際の金額は施工業者・現場により異なります。
遮熱コーティングの耐久年数は15年以上が目安です(屋内施工の場合・メーカー調べ)。遮熱フィルムと比べると約2倍長持ちするため、貼り替えの手間を減らせます。
遮熱コーティングと補助金
重要な点として、節電ガラスコート(塗るタイプの遮熱コーティング)は「先進的窓リノベ2026事業」の対象外です。
個人向けの窓リフォーム補助金は、内窓やガラス交換などの断熱改修を対象とする制度が大半です。遮熱コーティングは対象外となるものがほとんどです。
一方で、法人向けの自治体の助成金(省エネ対策事業など)では対象になるケースがあります。法人のご担当者様は、事業所のある自治体の制度をご確認ください。
補助金の詳しい整理は節電ガラスコートに補助金は使える?をご覧ください。
よくあるご質問
Q. 内窓と遮熱コーティングは併用できますか?
A. 併用は可能です。
ただし、内窓のガラスの種類や設置環境によっては熱割れリスクが高まります。公式LINEより現在の窓の状況をお知らせいただければ、可否を確認いたします。
Q. 遮熱コーティングに補助金は使えますか?
A. 個人の方向けの「先進的窓リノベ2026事業」などは対象外です。
法人向けの自治体の助成金では対象になるケースがあるため、事業所のある自治体の制度をご確認ください。
Q. マンションでも施工できますか?
A. マンションの窓ガラスは共用部分であることが多く、管理組合の許可が必要です。
施工をご希望の場合は、事前に管理規約をご確認のうえ、管理組合への申請手続きをお願いいたします。
Q. 効果は夜も続きますか?
A. 節電ガラスコートは日射を遮る製品のため、効果は日射のある日中が中心です。
夜間に外気温から伝わる熱を遮るものではありません。
Q. 賃貸でもできますか?
A. 賃貸物件には原状回復義務があるため、オーナー様や管理会社の許可が必要です。
許可を得るのが難しい場合は、カーテンやブラインドなど別の対策をご検討ください。
Q. 施工中のにおいは気になりますか?
A. 除光液のようなにおいがします。
換気をすれば2〜3時間でほとんど気にならなくなり、完全に抜けるのは半日程度です。
まとめ
内窓は、冬の寒さや結露、防音対策として非常に優れたリフォームです。「先進的窓リノベ2026事業」の補助金を使えば、費用の負担を抑えて導入できます。
一方で、設置スペースが必要になることや、開け閉め・掃除の手間が増える面もあります。
もしお悩みが「夏の日射の暑さ」に限られるのであれば、塗る遮熱コーティングという選択肢があります。
断熱や防音の効果はありませんが、窓の使い勝手や見た目を変えずに夏の暑さをやわらげられます。
お見積りは無料です
お見積りは無料です。個人のお客様への現地調査は行っておりません。
公式LINEで窓の写真・図面・サイズをお送りください。内容を確認のうえ、お見積りを作成いたします。
法人のお客様には、ご相談内容に応じて現地調査にお伺いしています。
- 【個人の方】公式LINE:https://line.me/R/ti/p/@608haisi
- 【法人の方】お問合せフォーム
- 【簡単見積】窓サイズを入力するだけの概算見積
- 【内窓と費用を比べる】内窓と節電ガラスコートの比較ページ
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この記事に関するよくある質問
- Q.節電ガラスコートとは何ですか?
- A.今ある窓ガラスの内側のガラスに、施工するガラスコートのことです。夏は近赤外線をカットして太陽からの直射熱が入るのを防ぎ、日射のある日中の空調にかかる負荷を軽減します。環境省の環境技術実証事業(ETV)の実証試験では、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した結果が得られています。これは試験で得られた数値であり、当社の施工事例の数値ではありません。なお電気代全体に対する削減率は「空調費の削減率 × 電気代に占める空調費の割合」で決まる別の数値で、その施設・ご家庭の空調の利用割合によって変わります。たとえば電気代の50%を空調費が占め、空調費が約25%下がった場合の単純計算で、電気代全体のおおよそ12%にあたります。また、紫外線(紫外線A波、紫外線B波)をカットもできます。近赤外線と紫外線をWでカットできるのも節電ガラスコートの特徴です。
- Q.デメリットはありますか?
- A.主なデメリットとして、施工時に除光液のような溶剤臭が発生すること(換気により2〜3時間でほとんど気にならなくなり、完全に抜けるまでは半日程度)、完全硬化まで夏は約半月・冬は約1か月かかるため窓の清掃をお待ちいただくこと、防音効果や防犯ガラスとしての機能はないことが挙げられます。ただし、低コスト・高耐久・遮熱・UVカットといったメリットを総合的に考えると、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
- Q.窓ガラスフィルムとの違いは何ですか?
- A.フィルムは貼付型で耐久年数が5〜10年程度ですが、節電ガラスコートは塗布型で15年以上の耐久性があります。また、フィルムは膜厚50〜150μmに対し、ガラスコートは約8μmと薄いため、窓の見た目や透明性への影響が少なく、熱割れリスクも低くなります。さらに、型ガラスや曲面ガラスなどフィルムが貼れない窓にも施工可能です。
- Q.ペアガラス(複層ガラス)にも施工できますか?
- A.はい、ペアガラスへの施工も可能です。ペアガラスに施工することで、もともとの断熱性能にプラスして遮熱・UVカット効果が加わり、より高い省エネ効果が得られます。特に結露抑制効果はペアガラスとの組み合わせで大幅にアップします。ただしペアガラス(複層ガラス)・LOW-E複層ガラスは、内外のガラスに温度差が生じやすく、もともと熱割れの可能性があるガラスです(コーティングに限らず、フィルム施工や窓ガラス自体でも同様です)。フィルムよりは熱割れリスクが低く、施工できるケースもあります。ただしリスクがゼロになるわけではなく、熱割れリスクが高いと判断した場合は施工をお断りしています。可否は公式LINEで窓の写真や図面をお送りいただいたうえでご確認ください。
- Q.節電ガラスコートの特徴は?
- A.既存の窓ガラスにコートすると、夏は暑い太陽熱をコートした面で、いったん約60%吸収し、その内の40%近くを再放射します。その分遮熱します。西日など直射日光のきつい窓では、同製品を扱う施工店の調査で、施工箇所と未施工箇所に最大約20℃の温度差が出た事例があります(ガラス張りショールームで13日間測定した個別事例の最大値です。効果は窓の方角・ガラスの種類・建物の条件により異なり、すべてのお客様に同じ効果をお約束するものではありません)。室内全体では2〜3℃の温度低下が見込めます(メーカー公表の一般値で、建物の条件により異なります)。また、紫外線を99%以上カットし、結露の発生を抑制する効果もあります。
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この記事を書いた人
すがや住宅商品のフランチャイズ本部で、技術サポート、リフォームブランド運営、規格住宅ブランドの立ち上げ・運営、研修講師、商品開発、工務店での家づくりサポートを担当。また、工務店の注文住宅づくりでお客様との打ち合わせや、現場を経験。 その後、節電ガラスコートと出会い、現場施工に転身。 暑い/寒いを我慢しない、紫外線攻撃に負けない、そんな住環境を皆様に届けようと日々奮闘。 どんな時も楽しくをモットーに、現場も楽しんでいます。
施工後のリアルな感想は
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実際に「節電ガラスコート」を導入されたお客様の生の声や、施工現場の様子をInstagramで随時発信しています。
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有名インスタグラマーさんのご自宅にも節電ガラスコートが採用されています。
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