
「遮熱シートを貼ったけど、オフィスの暑さが解決しない」

毎年夏になると、こんな声をよく耳にします。
「遮熱シートを貼ったのに継ぎ目が目立つ」「大きな窓に対応できなかった」「毎年貼り替えるコストがかさんでいる」「フィルムが剥がれて見栄えが悪い」――。
遮熱シートは手軽な対策ですが、オフィス・工場・店舗など法人施設特有の課題に対しては、十分に機能しないケースがあります。
この記事では、遮熱シート(フィルム)と節電ガラスコートをそれぞれの特徴を整理しながら比較します。
法人施設の窓が抱える特有の課題
個人住宅と違い、法人施設には窓の対策において特有のハードルがあります。
法人施設の課題 | 内容 |
|---|---|
窓が大きい | 天井まである大型窓・ショーウィンドウ・吹き抜け窓など |
窓の枚数が多い | フロア全体・複数フロアへの対応が必要 |
業務を止められない | 施工中も通常業務を続けなければならない |
見栄えへの要求が高い | 継ぎ目・気泡・剥がれは顧客・従業員に悪印象 |
テナントビルの制約 | オーナー・管理会社との調整が必要 |
長期コスト管理 | 耐久性・ランニングコストを長期で管理する必要がある |
これらの課題を踏まえて、2つの対策を見ていきましょう。
遮熱シート(フィルム)の特徴
メリット
ポリエステルなど樹脂製の遮熱フィルムは、窓から差し込む太陽光を軽減します。
遮熱だけではなく、ガラス飛散防止や紫外線カットなどのできる遮熱フィルムもあります。
- 初期費用が比較的安い
- 透明タイプなら視界・採光を損なわない
- ミラータイプなら目隠し効果も得られる
- 飛散防止効果がある
法人施設で課題になりやすい点
① 大判ガラスは継ぎ接ぎになる
ガラスサイズ縦横が共に1524mm以上ある場合、ほとんどのフィルムは1枚では施工できません。
窓ガラスが大きく、2枚のフィルムで繋ぎ合わせるジョイント施工となる場合、㎡料金は変動する場合があります。
オフィスや店舗によくある大型窓・ショーウィンドウは、継ぎ接ぎ施工が必要になるケースがほとんどです。
継ぎ目は見栄えに影響し、剥がれの起点にもなります。
② 耐久年数と貼り替えコスト
遮熱フィルムの耐久年数は、一般に5〜10年とされています。
大面積の法人施設では、定期的な貼り替えコストが長期にわたって発生します。
③ 貼り替えのたびに施工費がかかる
遮熱フィルムの施工費は、1㎡あたり18,000円〜です(税別の一般的な目安・当社調べ・2026年時点。実際の金額は施工業者・現場により異なります)。
窓面積が100㎡なら約180万円(税別)で、この費用が貼り替えのたびにかかります。
④ 型ガラス・磨りガラスへの対応
フィルムは凹凸のある表面に密着しないため、型ガラス(表面に凹凸のあるガラス)には貼ることができません。
⑤ 高所・特殊形状への対応
高所作業の場合、高所作業料金が加算されます。
窓ガラスが円型など特殊なガラス窓の場合、料金は通常施工料金と異なります。
吹き抜けや高層フロアの窓は追加コストが発生しやすく、法人施設では想定外のコストになりがちです。
なお、高所費は節電ガラスコートでも別途お見積りとなります。
節電ガラスコートの特徴

フィルムはガラスに貼り付けるため、経年で端から剥離・気泡が発生します。
一方、コーティングはガラス表面に直接塗って密着させるため、フィルムのような端からの浮きや気泡が起こりにくいのが特長です。

法人施設での強み
① 大判ガラスも継ぎ目なく施工できる
節電ガラスコートは液体を塗布する施工のため、フィルムのような規格サイズの制約がありません。
天井まである大型窓・ショーウィンドウ・吹き抜け窓など、大きな窓にも継ぎ目なく施工できます(仕上がりは薄い水色です)。
法人施設の顔ともいえる大型ガラス面をきれいに仕上げられるのは、コーティングならではの特徴です。
② 材料ロスがなく、コストが合理的
税込13,200円〜/㎡(税別12,000円〜)。最低施工面積は10㎡で、これを下回る面積でも10㎡分(132,000円〜・税込)を申し受けます。諸費用(養生・運搬・現場経費等)・出張費・高所費は別途お見積りです。
フィルムはロール状の規格品をガラスサイズに合わせてカットして施工します。
そのため、窓の形状や寸法によっては切り落とした端材が廃棄されます。
窓の枚数が多い法人施設ほど、このロスが積み重なり、施工費に転嫁されます。
節電ガラスコートは液剤を塗布する施工のため、フィルムのような端材が出ません。
料金は施工面積に応じた㎡単価で、窓の形に合わせたカットロスが上乗せされることもありません(最低施工面積10㎡・諸費用等は別途)。
窓の大きさ・形状に関わらず使った分だけのコストで済むため、大面積・多窓の法人施設ほど合理的な価格構造になります。
③ 耐久年数15年以上が目安でランニングコストを抑えられる
フィルムの耐久年数5〜10年と比較して、節電ガラスコートは15年以上が目安です(屋内施工の場合・メーカー調べ)。
大規模施設での貼り替えコストを長期間抑えられるため、トータルコストの面で検討する価値があります。
④ 最短1日・業務への影響を最小限に
大がかりな工事が不要で最短1日で施工が完了します。
フロアや区画ごとの段階施工も可能なため、業務を続けながら対応できます。
施工中は除光液のようなにおいが出ますが、換気すれば2〜3時間でほとんど気にならなくなり、完全に抜けるのは半日程度です。
⑤ 型ガラス・磨りガラスにも対応できる
液体を塗布する性質上、凹凸のある型ガラス・磨りガラスにも施工できます(凹凸に汚れが入り込んでいると塗料をはじく場合があります。塗膜は剥がせないため、15年後は重ね塗りになります)。
⑥ 多機能で一石多鳥
効果 | 内容 |
|---|---|
近赤外線80%以上カット | 夏の遮熱効果 |
UV99%以上カット | 家具・床・商品の日焼け防止 |
結露50%以上抑制(メーカー公表値。完全に防ぐことはできません) | 結露を放置した場合に生じやすいカビ・ダニの発生リスクの低減に |
虫が寄りにくい | 紫外線をカットするため、窓に虫が寄りにくくなります |
⑦ 賃貸・テナントでも原状復帰できる(透明ガラスのみ)
節電ガラスコートは施工後の剥離・塗り直しが可能です。
テナントビルや賃貸物件でも安心して導入できます。
ただし、型ガラス・磨りガラスなど ガラス表面にテクスチャのある場合は剥離ができません。
施工前に窓ガラスの種類を必ずご確認ください。
施工事例
オフィスビル(みなとみらい) / 美容院・ペットサロン(神奈川県横浜市) / デンタルクリニック(福岡県春日市) / 工務店(栃木県佐野市) / 戸建住宅 / マンション /
法人向け 費用比較
想定ケース:オフィス窓面積50㎡の場合
項目 | 遮熱フィルム(プロ施工) | 節電ガラスコート |
|---|---|---|
初期施工費 | 90万円〜(税別) | 60万円〜(税別・税込66万円〜) |
耐久年数 | 5〜10年 | 15年以上が目安 |
貼り替え(10年目) | 90万円〜(税別) | なし |
15年トータルコスト | 180万円〜(税別) | 60万円〜(税別・税込66万円〜) |
継ぎ接ぎの有無 | △ 大判は継ぎ接ぎ | ◎ なし |
材料ロス | △ カットロスあり | ◎ 使用分のみ |
型ガラス対応 | △ 追加費用or不可 | ◎ 対応可能 |
※費用は施工費のみの目安です(遮熱フィルムは税別の一般的な目安・当社調べ・2026年時点)。
実際の金額は、窓の種類・状況や施工業者・現場により異なります。
※諸費用(養生・運搬・現場経費等)・出張費・高所費は別途お見積りです。
貼り替え時には、既存フィルムの剥離費用が別途かかります。
法人施設タイプ別 選び方の目安
施設タイプ | 向いている対策 | 理由 |
|---|---|---|
オフィスビル | 節電ガラスコート | 大型窓・継ぎ目なし・業務継続 |
工場・倉庫 | 節電ガラスコート | 大判ガラス・虫の飛来を軽減 |
飲食店・カフェ | 節電ガラスコート | 虫が寄りにくい・UVカット・見栄え重視 |
ショールーム・店舗 | 節電ガラスコート | 大型ガラス・継ぎ目なしの美観 |
病院・介護施設 | 節電ガラスコート | 結露抑制・虫が寄りにくい |
小規模テナント | 規模・予算に応じて選択 | まずはご相談ください |
遮熱シートが活きるケース
以下のような状況では、遮熱フィルムも十分な選択肢になります。
- 小さな窓で施工面積が少ない
- 初期費用をできるだけ抑えたい
- 短期間の対策として導入したい
- 目隠し・防犯効果も同時に必要
個人向け費用比較
想定ケース:戸建・マンション窓面積10㎡の場合
項目 | 遮熱フィルム(プロ施工) | 節電ガラスコート |
|---|---|---|
初期施工費 | 180,000円〜(税別) | 120,000円〜(税別・税込132,000円〜) |
耐久年数 | 5〜10年 | 15年以上が目安 |
貼り替え(10年目) | 180,000円〜(税別) | なし |
15年トータルコスト | 360,000円〜(税別) | 120,000円〜(税別・税込132,000円〜) |
継ぎ接ぎの有無 | △ 大きい窓は継ぎ接ぎ | ◎ なし |
材料ロス | △ カットロスあり | ◎ 使用分のみ |
型ガラス対応 | △ 追加費用or不可 | ◎ 対応可能 |
賃貸・マンション対応 | ◎ 原状復帰可 | ○ 剥離・塗り直し可(型ガラスは剥離できません) |
※費用は施工費のみの目安です(遮熱フィルムは税別の一般的な目安・当社調べ・2026年時点)。
実際の金額は、窓の種類・状況・枚数や施工業者・現場により異なります。
※諸費用(養生・運搬・現場経費等)・出張費・高所費は別途お見積りです。
貼り替え時には、既存フィルムの剥離費用が別途かかります。
まとめ

比較項目 | 遮熱フィルム | 節電ガラスコート |
|---|---|---|
大判ガラス対応 | △ 継ぎ接ぎになる | ◎ 継ぎ目なし |
耐久年数 | 5〜10年 | 15年以上が目安 |
施工費(プロ) | 18,000円〜/㎡(税別の一般的な目安・当社調べ・2026年時点) | 税込13,200円〜/㎡(税別12,000円〜) |
型ガラス対応 | △ | ◎ |
業務への影響 | △ | ◎ 最短1日 |
結露抑制 | △ | ◎ 発生を50%以上抑制(メーカー公表値。完全には防げません) |
長期コスト | △ 貼り替えあり | ◎ 貼り替え不要 |
法人施設の窓対策は、初期費用だけでなく長期的なコスト・業務への影響・仕上がりの美観を総合的に判断することが大切です。
特に大型窓・大面積・特殊形状の窓を抱える法人施設には、節電ガラスコートが多くの場面で力を発揮します。
なお、網入りガラス・熱線吸収ガラス・ペアガラス(複層ガラス)・LOW-E複層ガラスは、熱割れの可能性があります。
節電ガラスコートはフィルムよりは熱割れリスクが低く、施工できるケースもありますが、リスクがゼロになるわけではなく、リスクが高いと判断した場合は施工をお断りしています。
これはコーティングに限らず、フィルム施工や窓ガラス自体でも同様のリスクです。
施工可否は、お問い合わせフォームから窓の写真や図面をお送りいただいたうえでご確認ください。
なお熱割れ計算は、リスクがありそうな箇所やご要望があった場合に実施しています。
まずはお気軽に無料相談・無料見積もりからどうぞ。
最短即日対応いたします。
👉 節電ガラスコートに補助金は使える?個人は対象外・法人は対象になる制度も
📞 045-777-1111 / 【個人の方】LINE公式アカウント / 【法人の方】お問い合わせフォーム / 簡単見積はこちら
この記事に関するよくある質問
- Q.節電ガラスコートとは何ですか?
- A.今ある窓ガラスの内側のガラスに、施工するガラスコートのことです。夏は近赤外線をカットして太陽からの直射熱が入るのを防ぎ、日射のある日中の空調にかかる負荷を軽減します。環境省の環境技術実証事業(ETV)で、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減、冬場を含む通年では12.8%低減した試験結果がございます。空調費が電気代の50%を占める施設であれば、ETVの通年の空調負荷低減率12.8%から、電気代全体では6.4%の削減につながると試算できます。また、紫外線(紫外線A波、紫外線B波)をカットもできます。近赤外線と紫外線をWでカットできるのも節電ガラスコートの特徴です。
- Q.デメリットはありますか?
- A.主なデメリットとして、施工時に除光液のような溶剤臭が発生すること(換気により2〜3時間でほとんど気にならなくなり、完全に抜けるまでは半日程度)、完全硬化まで夏は約半月・冬は約1か月かかるため窓の清掃をお待ちいただくこと、防音効果や防犯ガラスとしての機能はないことが挙げられます。ただし、低コスト・高耐久・遮熱・UVカットといったメリットを総合的に考えると、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
- Q.電気代の削減効果を試算してもらえますか?
- A.お見積りは無料です。窓の写真や図面をお送りいただいたうえで作成します(【法人の方】お問い合わせフォーム/【個人の方】公式LINE)。そのうえで、電気代削減シミュレーションをご希望の場合は、ご要望に応じて法人のお客様のみ承っております(施設の窓面積、方角、空調設備などの情報をもとに作成します)。個人のお客様は空調の利用ペースによる差が大きく、試算が実態と合わないため、削減シミュレーションのご提供は行っておりません。なお、環境省の環境技術実証事業(ETV)では、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した試験結果がございます。
- Q.節電ガラスコートの特徴は?
- A.既存の窓ガラスにコートすると、夏は暑い太陽熱をコートした面で、いったん約60%吸収し、その内の40%近くを再放射します。その分遮熱します。西日など直射日光のきつい窓では、同製品を扱う施工店の調査で、施工箇所と未施工箇所に最大約20℃の温度差が出た事例があります(ガラス張りショールームで13日間測定した個別事例の最大値です。効果は窓の方角・ガラスの種類・建物の条件により異なり、すべてのお客様に同じ効果をお約束するものではありません)。室内全体では2〜3℃の温度低下が見込めます(メーカー公表の一般値で、建物の条件により異なります)。また、紫外線を99%以上カットし、結露の発生を抑制する効果もあります。
- Q.施工にかかる時間はどのくらいですか?
- A.窓の面積や枚数によりますが、一般的な住宅(窓10枚程度)であれば1日で完了します。オフィスビルなどの大規模案件でも、1フロアあたり1〜2日が目安です。コートの乾燥時間は夏場で約30分、冬場で約1時間です。
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この記事を書いた人
すがや住宅商品のフランチャイズ本部で、技術サポート、リフォームブランド運営、規格住宅ブランドの立ち上げ・運営、研修講師、商品開発、工務店での家づくりサポートを担当。また、工務店の注文住宅づくりでお客様との打ち合わせや、現場を経験。 その後、節電ガラスコートと出会い、現場施工に転身。 暑い/寒いを我慢しない、紫外線攻撃に負けない、そんな住環境を皆様に届けようと日々奮闘。 どんな時も楽しくをモットーに、現場も楽しんでいます。
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有名インスタグラマーさんのご自宅にも節電ガラスコートが採用されています。
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