節電ガラスコートで窓から始める、遮熱対策。
その効果やコストについて解説します。

1. はじめに:空調効率の鍵は「窓」の遮熱コーティングにあり

オフィスの電気代削減を検討する際、まず取り組むべきは「窓」の対策です。
夏は室内へ入る熱の約73%が窓などの開口部からとされています(一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会)。
この熱の入口である窓を対策することが、空調費を抑える近道です。
数ある遮熱対策の中でも、法人のコストパフォーマンスを最大化させる1つの選択肢が「節電ガラスコート」です。
本記事では、なぜフィルムや内窓ではなく、コーティングが選ばれるのか、その必然性を解説します。
空調負荷の大部分を占めるこの「熱の入口」を塞がない限り、どれほど高性能なエアコンを導入しても、エネルギーの浪費は止まりません。
空調効率を高めるには、まず窓の遮熱性能を上げることが有効です。
このコラムでは、節電ガラスコートによる窓の遮熱の効果について、解説します。
2. なぜ「節電ガラスコート」なのか?他工法との決定的な違い
遮熱対策にはいくつかの選択肢があります。
法人の「長期的なコスト」を考えるなら、節電ガラスコートは有力な候補になります。
節電ガラスコートの主な特徴

節電ガラスコートには様々な特徴がありますが、ここでは主な特徴を解説します。
- 近赤外線を80%以上カット: 太陽のジリジリとした熱源を抑え、空調負荷の軽減につながります。
環境省の環境技術実証事業(ETV)で、夏の冷房時は約25%、通年では12.8%の空調負荷を低減した試験結果がございます。 - 可視光透過率75%以上: オフィスの明るさへの影響は小さく抑えられます。
- 紫外線99%以上カット: 窓際で働く従業員の紫外線対策や、OA機器の日焼け・劣化対策に。
これらの数値は、職場環境の改善とコスト削減を検討するうえでの判断材料になります。
その他の窓の対策との比較
- 遮熱フィルムとの違い:
フィルムは5〜10年で劣化(剥がれ・浮き)が始まり、貼り替えコストが発生します。
節電ガラスコートは一度の施工で耐久年数15年以上(屋内施工の場合・メーカー調べ)のため、LCC(ライフサイクルコスト)を抑えやすくなります。
フィルムの経年劣化の例。浮きや剥がれ、曇りなどが出て見栄えが悪くなる。こうなるとフィルムを剥がして再度貼ることになり、一般に5〜10年ごとに貼り替えが必要となります。 - 内窓(二重窓)との違い: 内窓は断熱効果が高い一方、㎡単価はコーティングの約3倍と高額です。
節電ガラスコートは、その約1/3の費用で近赤外線を80%以上カットするため、初期費用を抑えて遮熱対策を始められます。
内窓のイメージ。内窓を付けると防音・断熱の性能が上がるが、外窓と内窓の間の清掃など、お手入れには手間がかかる。また、窓枠の内側に枠を追加して設置するため、内側に少し飛び出る可能性もある。カーテンやロールスクリーンを窓枠内にきれいに収めていた場合は、取り付けできなくなるなど、デメリットも。
節電ガラスコートの費用は、全施工店で統一価格です
節電ガラスコート(透明)は税込13,200円〜/㎡(税別12,000円〜)です。
すりガラス(型板ガラス)タイプは税込15,400円〜/㎡(税別14,000円〜)です。
同じ単価でも、総額は面積・諸費用・出張費や高所費で変わります。
最低施工面積は10㎡で、下回る面積でも10㎡分(132,000円〜・税込)を申し受けます。
諸費用まで含めた最低額は、158,400円〜(税込・諸費用20%込み。出張費・高所費は別途)です。
3. 長期の耐久性が費用対効果を高める

法人が設備投資を検討する際に重視されるのが、導入後の電気代やメンテナンスまで含めた総コストです。
節電ガラスコートは、他の窓の改修と比べて初期費用・ランニングコストの両面で負担を抑えやすい方法です。
1㎡・1年あたりのコスト(税込)で比べると、遮熱フィルムは1,980円(19,800円÷10年)、節電ガラスコートは880円(13,200円÷15年)で、フィルムの約1/2です。
※遮熱フィルムの金額は税込の一般的な目安(当社調べ・2026年時点)。
実際の金額は施工業者・現場により異なります。
■ 窓の遮熱対策のコスト・性能比較表
対策手法 | ㎡単価(目安) | 耐用年数 | 電気代への影響 | 施工による業務への影響 |
節電ガラスコート | 税込13,200円〜/㎡(税別12,000円〜) | 15年以上 | 空調状況により異なる | 低い(養生と換気が必要) |
遮熱フィルム | 税込19,800円〜/㎡(税込の一般的な目安・当社調べ・2026年時点) | 約5〜10年 | 空調状況により異なる | 低い(貼り替えが必要) |
内窓(二重窓) | 税込44,000円〜/㎡(税込の一般的な目安・当社調べ・2026年時点) | 約20年以上 | 空調状況により異なる | 高い(搬入・大規模工事) |
環境省の環境技術実証事業(ETV)では、夏の冷房時は約25%、通年では12.8%の空調負荷を低減した試験結果が示されています。
近年は電気料金の高騰(再エネ賦課金や燃料調整費の上昇)が続いており、空調負荷を抑える対策の重要性は高まっています。
※電気代の削減幅は、窓の面積・空調の使用状況・施工価格などの条件によって変わるため、一概には言えません。
ご要望に応じて、法人のお客様には個別の試算を承っています(お見積りは無料。お問い合わせフォームから窓の写真・図面をお送りください)。
※比較表の金額はいずれも税込です。
遮熱フィルム・内窓は税込の一般的な目安(当社調べ・2026年時点)で、実際の金額は施工業者・現場により異なります。
【詳細記事】 公的試験・実験データ
4. 数値で見る性能:実測データとメーカー公表値

「なんとなく涼しい」という感覚的な話ではなく、弊社では数値に基づいた性能をご説明しています。
節電ガラスコートの主要成分は、可視光を通しながら太陽の赤外線を吸収する特殊金属酸化物です。
- 近赤外線カット率:80%以上
- 太陽光の中で「暑さ」を感じさせる近赤外線を、窓際で80%以上カット。
- 窓際の温度差:直射日光が当たるときは最大約20℃(メーカー公表値)
- コーティングが太陽の近赤外線を吸収し、室内への熱の流入を抑えることで、日射のある日中の窓際の暑さをやわらげます。
直射日光が当たるときは最大約20℃、日光が少し当たる程度でも約2〜3℃の温度差が見込めます(メーカー公表値)。
- コーティングが太陽の近赤外線を吸収し、室内への熱の流入を抑えることで、日射のある日中の窓際の暑さをやわらげます。
- 有害紫外線カット率:99%以上
- オフィス機器、商品、什器の日焼け(退色)対策に。
窓際で働く従業員の紫外線対策にもつながります。
- オフィス機器、商品、什器の日焼け(退色)対策に。
5. 経営リスクとしての「暑さ」対策と生産性向上
職場環境の改善は、今や福利厚生の枠を超え、「安全配慮義務」という経営上の責任です。
- 生産性の低下を防ぐ:
窓際の「灼熱化」を放置することは、目に見えない人件費のロスを生んでいるのと同じです。
- 安全配慮義務の履行:
職場での熱中症による労災認定が増加する中、物理的な遮熱対策を講じることは、企業のリスクマネジメントとして不可欠です。
6. 施工の柔軟性:ビジネスを止めないスピード施工

法人の皆様が懸念される「工事による業務への支障」についても、コーティングは極めて合理的な選択肢です。
- スピード施工と静粛性:
窓10枚程度なら最短1日、オフィスビルは1フロアあたり1〜2日が目安です。
大きな騒音も出ないため、業務中の施工も相談可能です(施工時は除光液のようなにおいが出ますが、換気すれば2〜3時間でほとんど気にならなくなり、完全に抜けるのは半日程度です)。
時間外の施工は、6〜9時・18〜23時が25%割増、23〜6時が50%割増です。 - 大規模施設への対応:
工場、病院、商業施設など、窓数が多い施設ほど、フィルム貼りに比べて工期短縮のメリットが大きく出ます。
- 原状回復が可能:
剥離可能な液剤のため、原状復帰が可能です。
ただし、型ガラス(型板ガラス・すりガラス)については剥離ができません。
【詳細記事】 お問い合わせから施工の流れ
7. 結論:今こそ「節電ガラスコート」という戦略的選択を

出典:環境省
電気代の高騰が続く中、対策を先延ばしにすることは毎日「利益を捨てている」のと同じです。
耐久性・コスト・性能のバランスを重視する法人にとって、「節電ガラスコート」はカーボンニュートラル時代の窓の省エネ対策として、有力な選択肢のひとつです。
節電ガラスコートは、これら複数の経営課題を「窓」という一点から改善につなげる戦略的な投資です。
施工事例
オフィスビル(みなとみらい) / 美容院・ペットサロン(神奈川県横浜市) / デンタルクリニック(福岡県春日市) / 工務店(栃木県佐野市) / 戸建住宅 / マンション /
窓のプロが教える「失敗しない遮熱対策」
本記事を読み、より具体的な検討を進めたい方は、以下の詳細解説もあわせてご覧ください。
窓の遮熱シートvsガラスコーティング完全比較|フィルムで後悔する前に読む記事
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この記事に関するよくある質問
- Q.節電ガラスコートとは何ですか?
- A.今ある窓ガラスの内側のガラスに、施工するガラスコートのことです。夏は近赤外線をカットして太陽からの直射熱が入るのを抑え、日射のある日中の空調にかかる負荷を軽減します。環境省の環境技術実証事業(ETV)で、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減、冬場を含む通年では12.8%低減した試験結果がございます。空調費が電気代の50%を占める施設であれば、ETVの通年の空調負荷低減率12.8%から、電気代全体では6.4%の削減につながると試算できます。また、紫外線(紫外線A波、紫外線B波)をカットもできます。近赤外線と紫外線をWでカットできるのも節電ガラスコートの特徴です。
- Q.デメリットはありますか?
- A.主なデメリットとして、施工時に除光液のような溶剤臭が発生すること(換気により2〜3時間でほとんど気にならなくなり、完全に抜けるまでは半日程度)、完全硬化まで夏は約半月・冬は約1か月かかるため窓の清掃をお待ちいただくこと、防音効果や防犯ガラスとしての機能はないことが挙げられます。ただし、低コスト・高耐久・遮熱・UVカットといったメリットを総合的に考えると、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
- Q.電気代の削減効果を試算してもらえますか?
- A.お見積りは無料です。窓の写真や図面をお送りいただいたうえで作成します(【法人の方】お問い合わせフォーム/【個人の方】公式LINE)。そのうえで、電気代削減シミュレーションをご希望の場合は、ご要望に応じて法人のお客様のみ承っております(施設の窓面積、方角、空調設備などの情報をもとに作成します)。個人のお客様は空調の利用ペースによる差が大きく、試算が実態と合わないため、削減シミュレーションのご提供は行っておりません。なお、環境省の環境技術実証事業(ETV)では、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した試験結果がございます。
- Q.節電ガラスコートの特徴は?
- A.既存の窓ガラスにコートすると、太陽の赤外線を、コート面でいったん約60%吸収し、そのうち約40%を入ってきた側へ再放射することで、室内への熱の流入を抑えます。直射日光が当たるときは最大約20℃、日光が少し当たる程度でも約2〜3℃の温度差が見込めます(メーカー公表値)。また、紫外線を99%以上カットし、結露の発生を抑制する効果もあります。
- Q.施工にかかる時間はどのくらいですか?
- A.窓の面積や枚数によりますが、一般的な住宅(窓10枚程度)であれば1日で完了します。オフィスビルなどの大規模案件でも、1フロアあたり1〜2日が目安です。コートの乾燥時間は夏場で約30分、冬場で約1時間です。
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オフィスビル・食品スーパー・卸小売店・医療機関・飲食店・ホテル旅館が対象。施設の種類と月額電気代を選ぶだけで試算できます(一般住宅向けの試算はご用意しておりません)。
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この記事を書いた人
すがや住宅商品のフランチャイズ本部で、技術サポート、リフォームブランド運営、規格住宅ブランドの立ち上げ・運営、研修講師、商品開発、工務店での家づくりサポートを担当。また、工務店の注文住宅づくりでお客様との打ち合わせや、現場を経験。 その後、節電ガラスコートと出会い、現場施工に転身。 暑い/寒いを我慢しない、紫外線攻撃に負けない、そんな住環境を皆様に届けようと日々奮闘。 どんな時も楽しくをモットーに、現場も楽しんでいます。
施工後のリアルな感想は
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有名インスタグラマーさんのご自宅にも節電ガラスコートが採用されています。
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