病院の経営は、物価と人件費の上昇で厳しい状況が続いています。
病院団体の最新の調査でも、本業の医業利益が赤字の病院は4分の3にのぼります。
医薬品や給与のように、減らしたくても減らせない費用が増えています。
そのうえ病棟の空調は24時間止められず、患者さんに暑さを我慢してもらう節電もできません。
この記事では、調査の数字から、病院の費用のなかで電気代がどのくらいの重さかを確かめます。
そのうえで、病棟を止めずに窓から電気代を減らす見込みを試算します。

2026年度の調査で見える病院の経営
一般社団法人 日本病院会など病院団体の3団体が、2026年10月に「2026年度 病院経営定期調査」の中間報告を公表しました。
有効回答は848病院です。
2024年度と2025年度を比べた全病院(804病院)の集計では、医業収益が2.9%増えた一方、医業費用は3.1%増えました。
項目 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|
医業利益(100床あたり) | 約2億2,565万円の赤字 | 約2億4,028万円の赤字 |
医業利益率 | −7.8% | −8.1% |
医業利益が赤字の病院の割合 | 76.7% | 75.1% |
金額は100床あたりの平均です(集計した病院の平均病床数は283床)。
医業利益は、本業の収益から本業の費用を引いた損益です。

2026年6月を前年同月と比べると、医業利益が赤字の病院の割合は72.1%から55.4%に下がり、改善の兆しも見えています。
それでも、半数を超える病院で本業の赤字が続いています。
出典:一般社団法人 日本病院会・公益社団法人 全日本病院協会・一般社団法人 日本医療法人協会「2026年度 病院経営定期調査 -中間報告(集計結果)-」(2026年10月20日)
病院の費用のなかで、電気代はどのくらいか
同じ調査には、100床あたりの医業費用の内訳も載っています。
2025年度の電気料金は年間約3,390万円でした。
ガスや水道などを合わせた水道光熱費は、年間約5,609万円です。
費用の項目(100床あたり) | 2025年度 | 前年度比 |
|---|---|---|
給与費 | 約15億4,735万円 | +2.5% |
材料費(医薬品・診療材料など) | 約9億1,717万円 | +5.1% |
設備関係費 | 約2億7,439万円 | +1.8% |
委託費 | 約2億3,220万円 | +5.2% |
水道光熱費 | 約5,609万円 | −3.4% |
うち電気料金 | 約3,390万円 | −2.9% |

削りにくい費用と、自院で手を打てる費用
医業費用の半分近くは給与費です。
賃上げや人材の確保のために、むしろ増やさざるを得ない費用です。
材料費のうち医薬品費は、前年度より5.7%増えました。
患者さんの治療に欠かせないもので、病院の判断だけでは減らせません。
委託費も、給食や設備の保守など、病院の運営に欠かせないものが中心です。
これに対して電気代は、設備と使い方の工夫で、病院が自ら見直せる費用です。
毎年かかる費用なので、一度対策をすれば、その後の年の費用の見直しにもつながります。
病院の電気は何に使われているか
資源エネルギー庁の資料では、医療機関の電力のうち空調が34.7%、照明が32.6%を占めます(夏の17時頃)。
病棟の空調は24時間止められません。
室温は患者さんの体調に関わるため、設定温度を上げる節電にも限りがあります。
照明の間引きや消灯は手軽な対策ですが、病棟や外来に必要な明るさとの兼ね合いがあります。
そこで目を向けたいのが、空調の負担そのものを軽くする対策です。
窓から入る熱を減らすと、空調の負担が軽くなる
夏は室内へ入る熱の約73%が、窓などの開口部から入ります(一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会)。
病室はベッドが窓際に並び、食堂やデイルーム、ロビーは窓が大きく作られています。
窓から入る日射の熱が、空調の負担を重くしています。
窓からの熱の流入を防ぐことが、室内の快適性を高めるうえでも重要です。
節電ガラスコートとは
節電ガラスコートは、いま入っている窓ガラスの内側に、専用の液剤をローラーで塗る遮熱コーティングです。
ガラスの交換や内窓のような大がかりな工事は要りません。
近赤外線を80%以上、紫外線を99%以上カットし、遮熱効果は環境省の環境技術実証事業(ETV)で実証されています。
太陽の赤外線を、コート面でいったん約60%吸収し、そのうち約40%を入ってきた側へ再放射することで、室内への熱の流入を抑えます。
施工後も可視光透過率は75%以上で、仕上がりは薄い水色です。
効果を発揮するのは、日差しのある日中が中心です。

電気代は何%下がるか(試算)
環境省の環境技術実証事業(ETV)で、夏の冷房時は約25%、通年では12.8%の空調負荷を低減した試験結果がございます。
空調が電気代の34.7%を占める医療機関であれば、電気代全体で約4.4%削減できる見込みです(通年の削減率で試算)。
計算式:34.7%(空調の割合)×12.8%(通年の空調負荷の低減率)≒約4.4%

調査の100床あたりの電気料金(年間約3,390万円)に当てはめると、年間約149万円の削減見込みです。
※仮定にもとづく単純計算です。
34.7%は夏の夕方の電力の割合で、年間の電気代に占める割合ではありません。
窓のない区画の空調には効果が及びません。
給与費や材料費のように削りにくい費用が増えるなか、患者さんに我慢をお願いせずに見直せる費用のひとつです。
節電ガラスコートで窓からの熱の出入りが抑えられるため、空調の設定温度を緩めても快適さを保ちやすくなります。
業種ごとの空調の割合は、電気代のうち、空調が占める割合を知ろう(法人向けページ)で紹介しています。
※導入前の個別シミュレーションは、ご要望に応じて法人のお客様のみ承っています。
費用の目安と導入の進め方
節電ガラスコートは税込13,200円〜/㎡(税別12,000円〜)です。
すりガラス(型板ガラス)タイプは税込15,400円〜/㎡(税別14,000円〜)です。
最低施工面積は10㎡で、これを下回る面積でも10㎡分(132,000円〜・税込)を申し受けます。
諸費用(養生・運搬・現場経費等)・出張費・高所費は、別途お見積りとなります。
施工は最短1日です。
食堂やデイルームなどの共用の空間や、空いている病室から順に進めるため、病棟を止めずに済む範囲で対応します。
早朝や夜間の施工にも対応します。
ただし6〜9時と18〜23時は25%増、23〜6時は50%増となります。
病棟での進め方や施工時の換気、施工できる窓の確かめ方は、病院の電気代はなぜ下がらない?病棟の窓から始める省エネ対策で詳しく紹介しています。

医療施設での施工実績
本製品は、日本医科大学千葉北総病院で施工いただいております。
メーカーの施工実績には、医療・福祉施設が含まれています(メーカー資料による)。
メーカー全体では、世界30カ国以上・施工面積100万㎡超の実績があります(メーカー公表値)。
よくある質問
Q. 入院中の患者さんがいる病棟でも施工できますか?
A. 空いている病室から、病室単位で進めます。
食堂やロビーなどの共用の空間は、使わない時間帯に施工できます。
時間外の施工は、割増(6〜9時/18〜23時は25%増、23〜6時は50%増)が加算されます。
Q. 自院の条件で、電気代の削減額を試算できますか?
A. ご要望に応じて、法人のお客様には導入前の個別シミュレーションを承っています。
窓の写真や図面とあわせてご相談ください。
Q. 病室が暗くなりませんか?
A. 施工後も、可視光透過率は75%以上を保ちます。
膜厚は約8μmと薄く、仕上がりは薄い水色になります。
Q. どのくらい持ちますか?
A. 15年以上です(屋内施工の場合・メーカー調べ)。
遮熱フィルムの5〜10年と比べて約2倍で、貼り替えの手間を減らせます。
まとめ
- 医業利益が赤字の病院は75.1%(2025年度・病院経営定期調査)
- 100床あたりの電気料金は年間約3,390万円
- 給与費・材料費・委託費は削りにくく、電気代は自院で見直せる費用
- 医療機関の電気代は、窓の遮熱で約4.4%削減できる見込み(通年の削減率で試算)
- 共用の空間と空いている病室から、病棟を止めずに進められる
削りにくい費用が増えるなか、窓は患者さんに我慢をお願いせずに手を打てる場所です。
まずは窓の写真・図面をお送りください
お見積りは無料です。
お問い合わせフォームか、info@larth.co.jp 宛てのメールで、窓の写真・図面・サイズをお送りください。
施工できるかどうかと、概算のお見積りをお返しします。
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この記事に関するよくある質問
- Q.節電ガラスコートとは何ですか?
- A.今ある窓ガラスの内側のガラスに、施工するガラスコートのことです。夏は近赤外線をカットして太陽からの直射熱が入るのを抑え、日射のある日中の空調にかかる負荷を軽減します。環境省の環境技術実証事業(ETV)で、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減、冬場を含む通年では12.8%低減した試験結果がございます。空調費が電気代の50%を占める施設であれば、ETVの通年の空調負荷低減率12.8%から、電気代全体では6.4%の削減につながると試算できます。また、紫外線(紫外線A波、紫外線B波)をカットもできます。近赤外線と紫外線をWでカットできるのも節電ガラスコートの特徴です。
- Q.デメリットはありますか?
- A.主なデメリットとして、施工時に除光液のような溶剤臭が発生すること(換気により2〜3時間でほとんど気にならなくなり、完全に抜けるまでは半日程度)、完全硬化まで夏は約半月・冬は約1か月かかるため窓の清掃をお待ちいただくこと、防音効果や防犯ガラスとしての機能はないことが挙げられます。ただし、低コスト・高耐久・遮熱・UVカットといったメリットを総合的に考えると、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
- Q.電気代の削減効果を試算してもらえますか?
- A.お見積りは無料です。窓の写真や図面をお送りいただいたうえで作成します(【法人の方】お問い合わせフォーム/【個人の方】公式LINE)。そのうえで、電気代削減シミュレーションをご希望の場合は、ご要望に応じて法人のお客様のみ承っております(施設の窓面積、方角、空調設備などの情報をもとに作成します)。個人のお客様は空調の利用ペースによる差が大きく、試算が実態と合わないため、削減シミュレーションのご提供は行っておりません。なお、環境省の環境技術実証事業(ETV)では、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した試験結果がございます。
- Q.節電ガラスコートの特徴は?
- A.既存の窓ガラスにコートすると、太陽の赤外線を、コート面でいったん約60%吸収し、そのうち約40%を入ってきた側へ再放射することで、室内への熱の流入を抑えます。直射日光が当たるときは最大約20℃、日光が少し当たる程度でも約2〜3℃の温度差が見込めます(メーカー公表値)。また、紫外線を99%以上カットし、結露の発生を抑制する効果もあります。
- Q.施工にかかる時間はどのくらいですか?
- A.窓の面積や枚数によりますが、一般的な住宅(窓10枚程度)であれば1日で完了します。オフィスビルなどの大規模案件でも、1フロアあたり1〜2日が目安です。コートの乾燥時間は夏場で約30分、冬場で約1時間です。
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この記事を書いた人
多田断熱リフォーム事業の責任者を経験し、全国の中古住宅の断熱性能を高める必要性を強く実感するも、コスト面(最低でも1,000万円〜)で全国に広めていくことの難しさを痛感。独立後に『コストを抑えて高い効果を発揮する節電ガラスコート』に出会い、自身で事業展開。法人施設から個人住宅まで様々な現場を手がけるとともに、法人向けに節電コンサルティング事業も行っている。
施工後のリアルな感想は
Instagramハイライトにて公開中!
実際に「節電ガラスコート」を導入されたお客様の生の声や、施工現場の様子をInstagramで随時発信しています。
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有名インスタグラマーさんのご自宅にも節電ガラスコートが採用されています。
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