窓の遮熱対策は、節電ガラスコートショップにお任せください。
法人向けライター: すがや

タワマン共用部が暑い・電気代が高い|大開口ガラスの遮熱対策

タワーマンションの共用部は、建物の顔であると同時に、管理費から電気代が出ていく場所でもあります。

エントランスホール、ラウンジ、共用廊下、エレベーターホール。夏になると「エントランスが暑い」「廊下がサウナのよう」という声が管理員や管理会社に届きます。

住戸と違って共用部は誰の持ち物でもなく、全員の持ち物です。だからこそ後回しにされやすい一方、手を入れた効果は管理費という形で全員に返ってきます。共用部の暑さがどこから来るのか、そして何ができるのかを整理します。

結論:共用部の暑さも原因は「窓」。室内側からの遮熱が現実解

マンションの共用部(エントランス)イメージ
マンションのエントランスはガラスが多く明るく開放的なイメージです。窓が大きいため、窓からの熱の侵入の影響も大きくなります。
  • エントランスやラウンジは意匠上、大きなガラス面と吹き抜けで構成されます
  • ガラス面が大きいほど日射が入り、空調の負荷はそのまま管理費の電気代になります
  • 共用廊下やエレベーターホールは、そもそも空調が十分に効かない前提の空間です
  • 外部足場が組めないため、対策は室内側だけで完結する工法に絞られます

タワーマンションの共用部が暑くなる理由

① エントランス・ラウンジは吹き抜けと大開口ガラス

屋内外での熱の流入/流出のイメージ
屋内に入り込む熱の73%は窓などの開口部から侵入しています。明るく開放的な窓ですが、暑さについては対策が必要です。

高級感を出すため、共用部は天井が高く、床から天井までのガラスで構成されることが多くあります。開口部の比率が高いということは、そのまま熱の出入り口が大きいということです。

日本建材・住宅設備産業協会の資料によると、夏の冷房時(昼)に室内へ入る熱は窓などの開口部が最も多く73%で、屋根11%、外壁7%、換気6%、床3%と続きます(※夏の冷房期の数値です)。ガラス面積の大きい共用部では、この割合がそのまま空調の負担として返ってきます。

出典:日本建材・住宅設備産業協会「開口部からの熱の出入り割合はどの位か」(住宅を対象とした試算です)

② 共用廊下・エレベーターホールは空調が効きにくい

外気に開かれた共用廊下や、空調範囲外のホールでは、そもそも冷やすという発想が成り立ちません。ガラス越しに日射が入る面は、床や壁がその熱を蓄え、夕方以降も温度が下がりにくくなります。

③ 天井が高いほど、冷気は足元に届かない

吹き抜けでは冷気が下に、暖気が上にたまります。エントランスの空調を強めても体感が変わらず、電力だけが増える、という状態になりがちです。入ってくる熱そのものを減らすほうが、費用対効果は高くなります。

共用部の電気代は、管理費に直結する

共用部の電灯・動力の電気代は、一般に管理費から支出されます。

電気料金が上がれば管理費の収支が圧迫され、値上げの議論につながります。空調の負荷を下げることは、居住者の快適性の改善であると同時に、管理費の支出を抑える取り組みでもあります。

共用部は住戸と違って居住者の個別事情に左右されないため、管理組合の判断だけで一斉に手を入れられます。全戸展開の前に、まず共用部から着手するという進め方も現実的です。

対策の選択肢

二重窓のイメージ
内窓(二重窓)など、窓の熱への対策について解説します。

内窓(二重窓)は断熱・防音の効果が最も高い一方、意匠性の高いエントランスのガラス面には納まりにくく、FIX窓やカーテンウォールでは設置できないことがあります。

ガラス交換(Low-E複層ガラスなど)は性能を根本から改善できますが、共用部分の改修として総会決議・計画修繕での実施が原則となり、費用規模が大きくなります。

ブラインドやロールスクリーンは、そもそも眺望と開放感のために設けたガラス面をふさぐことになり、共用部の意匠を損ないます。

遮熱フィルムは短工期で効果も高い工法ですが、複層ガラス・LOW-E複層ガラス・網入りガラス・熱線吸収ガラスでは熱割れの可能性があり、ガラスの種類と設置状況を確認したうえでの可否判断が必要です。ロール幅の制約から、大判ガラスでは継ぎ目も出ます。

節電ガラスコートとは?

節電ガラスコート8つの特徴
節電ガラスコートは、既存の窓ガラスに塗布することで遮熱性能と紫外線カット性能を向上させることができます。

既存の窓ガラスの室内側に専用のコーティング剤をローラーで塗布し、遮熱・紫外線カット・結露抑制の性能を付加する工法です。

ガラスもサッシも交換せず、内窓も設置しません。近赤外線を80%以上、紫外線を99%以上カットし、冬の室内結露を50%以上抑制します(メーカー公表値。完全に防ぐことはできません)。

共用部に展開するときのポイントは次のとおりです。

  • 室内側からの施工でゴンドラも足場も不要。営業や居住者の出入りを止めずに施工できます
  • 塗布式のため継ぎ目が出ず、大判ガラスやFIX窓、カーテンウォールでもガラス1枚を均一に仕上げられます
  • 透明タイプはわずかに青みがかる程度で、採光と眺望、そして外観の統一感を保てます。タワーマンションを含む高層建物での施工実績があり、施工した部分としていない部分を外から見比べても、色味の差はほとんど分かりません
  • 紫外線を99%以上カットするため、ラウンジの家具やカーペットの日焼け・色褪せの抑制にもつながります
  • 耐久年数は15年以上が目安(屋内施工の場合・メーカー調べ)で貼り替えが不要なため、長期修繕計画に載せたときの総額を抑えやすくなります
  • 費用の目安は税込13,200円〜/㎡(税別12,000円〜)・諸経費別です。最低施工面積は10㎡で、これを下回る面積でも10㎡分(132,000円〜・税込)を申し受けます
  • 複層ガラス(ペアガラス)・LOW-E複層ガラス・網入りガラス・熱線吸収ガラスは熱割れの可能性があります。フィルムよりはリスクが低く施工できるケースもありますが、リスクが高いと判断した場合は施工をお断りしています(熱割れ計算は、リスクがありそうな箇所やご要望があった場合に実施しています)

遮熱・断熱効果は、環境省の環境技術実証事業(ETV)をはじめとする第三者機関の試験で確認されています。自社試験ではない客観的なデータがあることは、管理組合の合意形成において重要な材料になります。

環境省の環境技術実証事業(ETV)では、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した試験結果が示されています(試験で得られた数値であり、当社の施工事例の数値ではありません)。窓面積が大きい建物ほど日射遮熱の効果が出やすい傾向は、大開口の共用部にも当てはまります。

また当社の施工事例では、ガラスカーテンウォールを多用した高層オフィスビルで、ビル全体の空調電力を約12%削減しています(施工事例:オフィスタワー)。大開口ガラスという条件は、タワーマンションのエントランスや共用廊下に近い環境です。

導入前に確認すること

高層オフィスビルへの節電ガラスコート施工事例
環境省の環境技術実証事業(ETV)では、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した試験結果が示されています。試験で得られた数値であり、当社の施工事例の数値ではありません。
  • 竣工図で共用部ガラスの仕様(単板/複層/Low-E/網入り)と面積を確認する
  • 公式LINEで窓の写真・図面を共有し、ガラスの種類と設置状況から施工の可否を判断する
  • 決議区分と長期修繕計画への位置づけを、管理会社・専門家を交えて整理する
  • 施工時間帯(居住者の動線を避ける時間割)と、においへの配慮を計画する

施工中は除光液のようなにおいが発生しますが、半日から1日で和らぎます。表面は塗布後約1時間で乾き、施工面に触れられるのは2日後からです。

補助金の考え方

2026年度は「先進的窓リノベ2026事業」が実施されています。

対象工事はガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換で、補助額の上限は1戸あたり100万円です。補助対象者には集合住宅の管理組合・管理組合法人も含まれ、申請は登録された窓リノベ事業者が行います。

ここは正直にお伝えします。ガラスコーティングはこの事業の対象工事に含まれておらず、節電ガラスコートは補助対象外です。

住戸の窓には補助金を活用して内窓やガラス交換を行い、補助の対象になりにくい共用部の大開口には節電ガラスコートを展開する。この組み合わせであれば、限られた予算でも建物全体の空調負荷を下げられます。

なお、自治体が独自の助成制度を設けている場合もあり、内容は自治体ごとに異なります。適用の可否は、所管の担当課または各事業の事務局へ事前にご確認ください。

よくあるご質問

Q.共用部だけ先に施工することはできますか?
A.
できます。エントランスやラウンジなど、面積が大きく効果が体感しやすい場所から始める進め方は現実的です。共用部は住戸ごとの調整が不要なため、着手のハードルも下がります。

Q.施工中はエントランスを閉鎖する必要がありますか?
A.
いいえ。窓の前に1m〜1.5mほどのスペースを確保していただければ施工可能です。区画を分けて時間帯をずらすことで、動線を止めずに進められます。

Q.見た目は変わりますか?
A.
透明タイプはわずかに青みがかる程度で、採光と視界を損ないません。外から見た建物の統一感を保てる点も、タワーマンションでは重要です。

まとめ

節電ガラスコートの施工風景
実際の節電ガラスコートの施工風景。ローラーで特殊なコーティング剤を塗布していきます。

タワーマンションの共用部が暑くなるのは、大開口のガラス面から日射が入り続けるためです。

空調を強めても、入ってくる熱そのものが減らなければ電気代だけが増えていきます。

外部足場を組めないタワーマンションでは、室内側から施工できる工法が現実的な選択肢です。共用部は管理組合の判断で一斉に着手できるため、全戸展開の前段としても取り組みやすい範囲になります。まずは竣工図でのガラス仕様の確認と、公式LINEでの窓の写真・図面の共有から始めてください。

「職人社長の家づくり工務店」さんの動画で、節電ガラスコートをご紹介いただきました。該当箇所から再生されます。

施工事例一覧 https://glasscoat-paint.com/cases

参考・出典

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※本記事に記載の補助制度の内容は2026年8月2日時点の情報です。制度の内容・予算の消化状況・受付期間は変更される場合があり、自治体独自の制度は地域ごとに異なります。適用の可否については、所管の担当課または各事業の事務局へ事前にご確認ください。

この記事に関するよくある質問

Q.節電ガラスコートとは何ですか?
A.今ある窓ガラスの内側のガラスに、施工するガラスコートのことです。夏は近赤外線をカットして太陽からの直射熱が入るのを防ぎ、日射のある日中の空調にかかる負荷を軽減します。環境省の環境技術実証事業(ETV)の実証試験では、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した結果が得られています。これは試験で得られた数値であり、当社の施工事例の数値ではありません。なお電気代全体に対する削減率は「空調費の削減率 × 電気代に占める空調費の割合」で決まる別の数値で、その施設・ご家庭の空調の利用割合によって変わります。たとえば電気代の50%を空調費が占め、空調費が約25%下がった場合の単純計算で、電気代全体のおおよそ12%にあたります。また、紫外線(紫外線A波、紫外線B波)をカットもできます。近赤外線と紫外線をWでカットできるのも節電ガラスコートの特徴です。
Q.デメリットはありますか?
A.主なデメリットとして、施工時に除光液のような溶剤臭が発生すること(換気により2〜3時間でほとんど気にならなくなり、完全に抜けるまでは半日程度)、完全硬化まで夏は約半月・冬は約1か月かかるため窓の清掃をお待ちいただくこと、防音効果や防犯ガラスとしての機能はないことが挙げられます。ただし、低コスト・高耐久・遮熱・UVカットといったメリットを総合的に考えると、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
Q.電気代の削減効果を試算してもらえますか?
A.現地調査・お見積りは無料で承っております。そのうえで、電気代削減シミュレーションをご希望の場合は、ご要望に応じて法人のお客様のみ承っております(施設の窓面積、方角、空調設備などの情報をもとに作成します)。個人のお客様は空調の利用ペースによる差が大きく、試算が実態と合わないため、削減シミュレーションのご提供は行っておりません。目安として、一般的にオフィスビルでは空調費の約15%の削減が見込めます。高圧電力契約の場合は、ピークカットによる基本料金の引き下げ効果も加わるため、削減効果はさらに大きくなります。なお環境省の環境技術実証事業では夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した結果が得られており、こちらの数値は建物の構造や窓の面積・方角による差を考慮して控えめに見積もった目安です。実証値は試験で得られた数値であり、当社の施工事例の数値ではありません。
Q.節電ガラスコートの特徴は?
A.既存の窓ガラスにコートすると、夏は暑い太陽熱をコートした面で、いったん約60%吸収し、その内の40%近くを再放射します。その分遮熱します。西日など直射日光のきつい窓では、同製品を扱う施工店の調査で、施工箇所と未施工箇所に最大約20℃の温度差が出た事例があります(ガラス張りショールームで13日間測定した個別事例の最大値です。効果は窓の方角・ガラスの種類・建物の条件により異なり、すべてのお客様に同じ効果をお約束するものではありません)。室内全体では2〜3℃の温度低下が見込めます(メーカー公表の一般値で、建物の条件により異なります)。また、紫外線を99%以上カットし、結露の発生を抑制する効果もあります。
Q.施工にかかる時間はどのくらいですか?
A.窓の面積や枚数によりますが、一般的な住宅(窓10枚程度)であれば1日で完了します。オフィスビルなどの大規模案件でも、1フロアあたり1〜2日が目安です。コートの乾燥時間は夏場で約30分、冬場で約1時間です。
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すがや

住宅商品のフランチャイズ本部で、技術サポート、リフォームブランド運営、規格住宅ブランドの立ち上げ・運営、研修講師、商品開発、工務店での家づくりサポートを担当。また、工務店の注文住宅づくりでお客様との打ち合わせや、現場を経験。 その後、節電ガラスコートと出会い、現場施工に転身。 暑い/寒いを我慢しない、紫外線攻撃に負けない、そんな住環境を皆様に届けようと日々奮闘。 どんな時も楽しくをモットーに、現場も楽しんでいます。

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